見ると怖くなる”安全の手引き”

日本領事館がウェブに掲載している”安全の手引き”が、2018年版として改定されました。

 

http://www.sf.us.emb-japan.go.jp/pdf/anzen_no_tebiki.pdf

 

領事館の管轄なので北カリフォルニアとネバダ州についての手引きです。

海外における日本人の安全を呼びかけるものなのですが、読んでるとどんどん海外が怖くなります。

 

内容を一部抜粋しましょう。

 

ベイエリアでは車上狙いが多発、

ラスベガスではすりや置引き,ホテル客室における侵入強盗,路上で無料を装ってCD等を手渡した後で現金を要求する恐喝、レンタカー対象の車上 ねらい、ひったくり等が多発。

どちらもテロの潜在的脅威が存在しています。

 

カリフォル ニア州全体において,殺人・強盗などの凶悪犯罪が増加しています。

 

住居の選定方法は

犯罪率が低いからといっ て,

決して,その地域の安全が保証されている訳ではありません。

 

不運にも,けん銃やナイフ等の凶器を用いた犯罪に遭遇した場合には,

犯人に抵抗することないよう,

まずはご自身の生命の安全を第一に考え て行動して下さい。

 

有名なホテルの室内であっても油断は禁物です。

不用心にドアを開けたために被害に遭ったケースの他、

ホテル居室内に置いていた荷物から貴重品が盗まれたとの報告もありま すので,

十分にご注意下さい。

 

サンフランシスコ周辺では,観光地を中心として

窃盗事件(車上狙い、 スリなど)が多発している他、

いわゆるナイトクラブ周辺でギャング間 の抗争に起因する発砲事件や

銃器使用の強盗等凶悪犯罪の発生もみられ ています。

こうした犯罪は,裏通り等の人気の無い場所に限らず,

バス や路面電車等の公共交通機関内でも発生しています。

オークランド市は、米国内でも有名な犯罪多発地域であり、

邦人の強盗被害も発生しているので、

上記の地域と同様に特に注意が必要です。

 

ラスベガスの中心部は日中でも ひったくりや路上恐喝,

ホテル内でもカジノやレストランにおけるすり や置き引き,

客室の侵入強盗・窃盗等,観光客を狙った犯罪が多発して います。

 
まだ文書の途中ですが、 なんだか暗くなって嫌になってきました。
ためになることがこの後も諸々と書いてあるので、皆さんご自身で是非ご覧下さい。
 
確かに巻末の犯罪率の統計を見ると日本と比べて桁違いに治安が悪いです。
 
でもなーパロアルトの犯罪率は日本と大差がなかったと思うなー。
ここには載ってないけど。。。
 
都市部の治安の悪さは否定しませんが、
住宅街は治安のいい所もいっぱいあって過ごしやすいです。と思いますよ。
 
 
注意喚起が目的だとは言え、
こんなにひどい事ばっかり書いてあるとうちの親が心配しちゃうわ〜。

 

今日の所はこの辺で。

 

 

http://www.sf.us.emb-japan.go.jp/pdf/anzen_no_tebiki.pdf

 

 

nationwide walk out (全米同時デモ)〜パロアルト学校編のまとめ

毎年3月14日はパイの日と騒ぐシリコンバレー。

今年はパイよりもwalk out。全米同時デモが平和的に行われました。

 

パロアルトハイスクールでは学校の前に子供達が集まり、銃規制を訴えました。

この高校はEl Camino Realという大通りに面していて、

通りを隔てたショッピングモールはデモによく使われる場所。

こちらには大人たちが主に集まりました。

通りの両側が人だかり。

 

さらに、すぐ近くにあるお嬢様学校、Castilleja Schoolの子達も合流です。

ここの学校は水色のミニスカートが制服でとても印象的なのですが、

(毎年誰かしらがハロウィンのコスチュームにしたりするのが微笑ましい)

このミニスカートを履いて、

お手製のプラカードを持って行進して来る女の子達の姿は圧巻です。

プラカードもきちんと綺麗なフォントを使っていて、

なんだか雑多な公立校との違いを感じました。

 

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集会では過去に銃被害にあった人の遺族などがスピーチをしたようです。

 

さらにこのエルカミノ大通りを数ブロック行くと

エルカミノパークという公園が有ります。

そちらには近隣都市のメンローパークや

イーストパロアルトからの学生たちが集まりました。

Menlo Atherton High Schoolという公立高校,

Menlo School and Sacred Heart Schoolという私立高校など。

およそ1500名ほどになったようです。

 

彼らの行進した距離はかなり長いです。

普通だったら歩かないような距離を事前に届け出た上で行進しています。

朝は何時に出発したのでしょうか・・・。

 

デモはしない方針のパロアルトの小学校、

すでに名乗りをあげていたJuana Briones Elementaryに加え、AddisonElementaryというダウンタウン近くの小学校も加わり2校はマーチアウトしたそうです。

中学生も時間には外に出ましたが、

うちの子の話によると外に出ただけで、特にイベントはなく、

また17分後にすぐ教室に戻ったとか。

まだ皆、あまり意義がわからないようで、

高校のような盛り上がりはなかったようです。

いつかは彼らもデモの意義を理解する日がくるのでしょう。

 

パロアルトから発信した子供達の意思表示。

きちんとメッセージが伝わって、

銃規制と学校の安全が保障される動きが加速することを願います。

 

 

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仮想通貨と高校生

ビットコインなどに代表される仮想通貨

こちらでも何だかんだ言って良く話題になっています。

あまり表立って取引を見る事がないのでシリコンバレーでの実態はわかりませんが、

高校の雑誌に特集が組んであったのでその内容をご紹介します。

 

この辺りで投資家達が商談をしたりすると有名なCoupa Cafeでは

2013年からビットコインでの支払いが可能です。

 

パロアルトハイスクールのマクロ経済の授業では

3年前から仮想通貨に関する内容を授業に取り入れています。

 

仮想通貨といえば単純に売買したり、使ったりする他にも

マイニングということをしてお小遣いを稼ぐ人たちがいます。

 

理系で有名な大学MITでは、

ある学生がマイニングをお小遣いで始め、

少しずつ利益から機材を増やしていくうちに狭い学生寮のスペースがいっぱいになり、

さらに夏は機械の発する熱で暑くてたまらなくなり、

彼女の部屋に機械を置かせてもらっているけどひんしゅくをかっている

という内容の記事を以前に読みました。

MITでは相当数の学生がマイニングをし、寮なので大学が電気代を払っているとか。

 

シリコンバレーの高校生も頑張っていました。

利益額は一日30セントから2ドルくらいとか、

半年で千ドル弱という子も。計算がうまくいかない日もあるそうです。

電気代を払うのは親でしょうね。ソーラーパワーの子もいます。

株のように投資をして儲けた子も記事になっていました。

400ドルが3倍になったとか。

いずれも現時点ではいいお小遣い稼ぎにはなっているようですね。

 

記事になっているのは

日本で話題になった流出事件などとは桁が全然違って可愛いものです。

 

仮想通貨の今後については誰もわかりません。

もう少し勉強したい人には

スタンフォードの有名な先生が無料でオンライン講座を開設しています。

リンクはこちら。

 

www.coursera.org

 

私の仕事はリンクを紹介するだけでおしまいです。。。

 

 

3月14日はWalkoutの日

3月14日といえば

日本ではホワイトデー

シリコンバレーではπ(パイ)デー。

今年もうちの子は数学の授業にパイを持って行って食べるそうです。

 

ところが今年はもう一つ大きなイベントが予定されています。

walkout・ストライキです。

 

かなりしっかりした予定で学校ごとの参加が予定されています。

フロリダの銃乱射事件を受け銃規制の法律制定を求める運動で、

以前書いたPTAの呼びかけているガンコントロールの電話を入れる運動とも

繋がって来ます。

これも3月14日。

 

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今回はウーマンズマーチを開催した団体が提唱していて全米規模で展開されます。

ヨーロッパや中米、南半球にも参加する団体有り。

ウーマンズマーチはトランプが選挙に勝った直後に開催された大きなデモ行動。

ピンクの猫耳帽子を覚えている人も多いかな?

フロリダの犠牲者17名にちなみ17分間の行動予定。

3月14日は事件から1ヶ月目の日。まだ1ヶ月なんですね。。。

 

ウェブサイトによると全米で2500校以上が参加予定。

 

www.womensmarch.com

 

パロアルトからはパロアルトハイスクールとスタンフォード大学、

ブリオネスエレメンタリーの名がここには出ています。

小学校はウォークアウトしないのがディストリクト(教育区)の方針なのですけど。

 

ガンハイスクールはすでに銃規制を訴えるアクションを大雨の中で有志が開催し、

テレビ中継もされていました。

 

ディストリクトも独自に方針を打ち立てています。

こちらの予定はもう少し穏やか。

高校と中学は10時から17分間のマーチを学校の敷地内で予定。

高校は授業に影響が出ないようにその日のみ休憩時間を延長します。

生徒たちには安全のため学校の敷地内に残るように訴えていますが、

同時にデモ行進に参加する生徒に制裁したりはしないとのコメント付き。

多くの学生が他で予定されている集会に合流すると予想されます。

 

小学校は行進する事で子供達の不安を増長してはいけないという事で、

クラフト等で銃規制の主張をするようです。

しかし、前述の小学校はすでにマーチに名乗りをあげているので、

きっと外に出るんでしょうね。

 

子供を参加させたくない親は

学校にその時間は他のことをさせてもらうように頼めます。

 

 なお、20日の金曜日はコロンバインの銃撃事件から19年という事で、

同じく10時からウォークアウトする所があるそうでう。

 

ストライキというとなんだかアウトローな人たちの行動ってイメージが有りましたが、

学校や大きな団体がこうやってきちんと統制して予定しているなんて。

主義主張を貫き通す文化がこちらには有ります。

 

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学校の性教育

シリコンバレーの公立学校でも性教育の時間があります。

これこそ、場所によって内容がすごく違ってくるもの。

ラテン系の多いエリアは早熟というか、カソリックが多いと中絶はしないので、

この辺でも託児所のある高校があります。

パロアルトはそれに比べればもっと日本に近いのかな。

学校でコンドームを配るような事は滅多にないと思われます。

 

ただ世の中の#metooブームと高校のレイプ問題、

中学の親たちによる抗議等が重なって、

今年はかなり慎重に教育を開催しているようです。

 

まず小学校。

五年生(最終学年)になると男の子と女の子が違う場所に集まり、

それぞれ専門家から話を聞きます。

細かい内容は忘れてしまいましたが、

直前に親たちは講義の概要が説明された契約書に許可サインをして提出します。

なんだか日本で自分が経験したのに似ています。

 

中学校。

小学校の時よりも少し深い内容の講義が設けられます。

過去にはビデオを見た子が気持ち悪がって

トラウマになったと噂を聞いた事があります。

小学校同様に直前に親たちは契約書に許可サインをして提出。

 

去年、教材を見た中国系の親が拒絶反応を示し騒ぎになりました。

やめさせるように署名を求める運動が回って来た時に少し内容を見たのですが、

正直、そんなに大騒ぎするような事には感じませんでした。

”男の子に誘われた女の子の反応の描写が良くない、誘惑してる”とか、そんな感じ。

こちらは女性が積極的なのでアジア系の感覚からすると確かに違和感があります。

大半の白人のお母さんたちはケロッとしていて、

”嫌だったら授業を受けさせなければいい”との事。

実際に受けさせなかった親も騒いだ割にほんの一握りだったようです。

 

でも学校側は真摯に受け止め、その年の講義内容を少し変え、

その後、どうやって教えていくべきかの議論も交わしました。

そして今年は開催前に以前よりも慎重に親たちへの説明がありました。

興味のある人には説明会も設け、

さらに学校の看護師や担当部署の連絡先数箇所分のリストを配布。

 

気になる内容はこんな感じ。

  • Personal values reflection
  • Sexual and reproductive anatomy
  • Abstinence/not having sex & refusal skills
  • Healthy relationships
  • Decision-making and communication skills
  • Family communication – please be prepared for a homework assignment which involves your child discussing these issues with you
  • Sexual safety, consent, and the law
  • Birth control, including a condom demonstration
  • Sexually transmitted infections, including HIV
  • Gender, sexual identity, and sexual orientation
  • Body image in the media

 

全部で8〜10時間かけて説明するそうです。

親と一緒に話し合う宿題付き(どうしたらいいものか、実はドキドキ)

普段から子供と性についての話し合いをするように促されているのですが、

まるで何もしていないのです。

いかに性行動を避けるかではなく、どうやって付き合って行くべきかという前提。

コンドームの使い方までデモンストレーションしちゃいます。

中学生です。はい。

 

最後のボディイメージというのは

メディアに出てくるモデルに惑わされるな、健康な体型は違うという内容。

こちらでは

プラスサイズという太めな人をモデルに使った広告をちょくちょく目にします。

レオタードや下着の広告でも。この行動は大賛成!

 

さて、高校。

学校で必須の授業に性教育が盛り込まれています。

その他にも任意参加の教育イベントが時々開かれます。

今年はレイプ事件(と言っても日本の感覚からすると未遂事件?)を反映してか、

全員参加の啓蒙授業が特別に設けられました。

さらに保護者に向けて大掛かりな勉強会も開催。

300名以上が座れるシアターを2日間予約して

ティーンエージャーに向けてどんな行動をすべきか学びます。

これがそのポスター。

まるでタレントのように写真の出ている人が性教育の専門家です。

無料ですが、チケット予約をして参加します。

ディストリクト(教育区)主催のイベントは大抵スペイン語と中国語の通訳付き。

https://www.pausd.org/sites/default/files/pde-events/attachments/BuildingHealthyRelationships%26aCultureofConsent_1.pdf

 

親と子が一緒になって教育すべしという姿勢は見習うべきもの。

こちらは親が子に命令する上下関係ではなく、

親と子が対等で友達に近いと感じます。

我が家はもうすでに遅いのですが、

いつまでも仲が良く、ボーイフレンドやガールフレンドの話を一緒になってしながら

食事をするこちらの親子関係が羨ましいく感じます。

 

中学校の新名称候補に日本人の名前も!

ほぼ一年前に名前を変えることが決まったパロアルトの中学校。

ようやく候補の名前が絞られてきました。

まだ暫定候補との事ですが、

この6つの中から2つが2校の新名称になりそうです。

 

事前のアンケートで場所や物の名前がいいって投票したのに、

いつの間にか人間の名前で行くことになってたんですね。

人間はパーフェクトじゃないから、

今回みたいに昔は偉大だった人が

時代が変わって評価されなくなる人とか出てくるのになぁ。

ま、一生懸命コミッティの人たちが話し合って決めた事なので

文句は言えません。

 

色々と皆が噂した

アップル中学校でも、スティーブ・ジョブズ中学校でも幼稚園中学校でもない

正式候補の名前はこちら。

 

1、Ellen Fletcher 

2、Frank Greene 

3、William Hewlett

4、Edith Johnson

5、Fred Yamamoto

6、Anna Zschokke

 

えぇーーー全然わかんない!

 

皆、パロアルトにまつわる人なので自分が日本の学校で習ってる訳ないのだけど

3番のHPの創業者、ヒューレットさん以外は全然分からない。

 

解説を読むと1番と4番はすでに名前のついた道や公園があるので、

なるほどなという感じ。

 

そして5番が、日本人、日系人の名前です。

実は去年高校の新聞が彼の特集を組んでいて、それを読んだのを思い出しました。

第二次大戦の頃、日本人は強制収容所に収容されたのですが、

アメリカで生まれた日系人はアメリカ人として志願兵となり

母国アメリカに忠誠を誓い戦地で功績をあげました。

ハワイの博物館でもそんな彼らの功績を称えています。

このフレッドさんは、最後フランスで戦死。

強制収容されながらもアメリカに忠誠を誓った点が評価されたそう。

 

地名度は低く、日本語で検索しても彼の名前は全然出てこないですね。

同様に英語で検索してもあまり情報はありません。

パロアルトの人でもあまり知らないんじゃないかな。

彼の子孫が、頑張って現在活動中なのだと思います。

 

それでもこうやって最終候補に日本人の名前が残っているというのは嬉しい事ですね。 

 

 

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大雑把 その5

アメリカは大雑把です。

近頃はすっかりそれに慣れてしまって、快く感じてしまう事すらあります。

 

雑誌の購読を始めたのですが、3ヶ月分、一気に送られて来ましたよ。

さらに

一冊ずつ個別に包装されてる内の一つは表紙が破れてました。あらら。

何故か全然腹は立たず、笑いすらこみ上げて来ました。。。

 

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