パロアルトは緑が多いんだよねという話

パロアルトの公共事業が5年連続で

Tree Line USAというプログラムに名前を挙げてもらえたそうです。

 

これはArbor Day Foundationという

緑を大事にしましょう的なノンプロフィット団体が行なっているプログラム。

団体の本拠地はネブラスカ州ですが、

アメリカ国内はもちろん海外でも活躍しているノンプロフィット団体なようです。

 

ここに命名してもらうには、

緑と共存した公共事業、例えば電線付近の木の枝の剪定や従業員の教育、

木々や自然の事を考えたエネルギー開発などの活動をしている事が条件。

 

確かに、街路樹の剪定は本当に大変そうで、

いつもどこかしらで木々の剪定が行われています。

街路樹が高いので、はしご車のような高所作業用の車を出し、

落とした枝をその場で裁断するトラックとその他の作業用のトラックとセットで

車線をつぶして作業をしますので、

その度に周辺の道路が駐車禁止になります。

 

いっその事、電線を埋める、あるいは街路樹を切ってしまえば楽ですが、

みんなの好きな緑の為に頑張って手入れを続けているのです。

電線をはさむようにして育ってしまった枝が両端を切られ

電線の真ん中からぶらさがったままの場所もあります。

 

こちらに来てから知りましたが、木の下というのは案外車が汚れるものです。

これだけの街路樹をキープしていると道路清掃も大変。

秋はあちこちに葉っぱの山が出現します。道路清掃車も出動回数を増やします。

今の時期は花粉もすごい。

きのうはスタバでまずテーブルの花粉を掃除してから座りました。

上だけではなく下、根っこも四方八方に広がってあちこちパイプに穴を開けたり、

道路を盛り上げたり、メインテナンスは本当に手間がかかる!

 

それでも街路樹の緑は人の心を癒してくれるのですね。

手間をかけてでも緑を守る事を大切にしているのです。

 

パロアルトという名前もスペイン語で大きな木という意味で

名前の元になったレッドウッドの木もちゃんと大切に保存されています。

 

おかげ様でグーグルを航空写真にして見てみると

パロアルトのあたりは山の中でもないのに緑が濃いのが分かります。

 

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El Palo Alto

こちらがシティのマーク

この一本の大きなレッドウッドがエルパロアルトの木で

今も立派に立ってシティのランドマークとなっています。