山本事件の後日談 〜中国人の反日感情がもう一度盛り上がった日

パロアルトの中学校名を変更するにあたり最終候補に残った”山本”に対し、

中国人がヒステリックに対抗し反日行動をとった事件を

勝手に私が”山本事件”と呼んでます。

 

 

詳しくはこちらを見てね。 

siliconvalleyway.hatenablog.com

 

siliconvalleyway.hatenablog.com

 

この事件は私も恐怖心を抱きました。

多くの日本人が不快な思いをしたのですが、

中にはきちんとした行動に出た人たちがいます。

今後、こういう人種差別がないように

ディストリクト(教育区)にResolution・レゾリューションなるものを

制定させたのです。これは法律ではなく、誓いのようなもの。

内容は

パロアルト・ディストリクトは、人種や偏見に基づいた差別をせずに

彼らの人権を守りますという内容。

 

提唱したのは学区に子供を通わせる日系人のお母さん数名。山本さんもいます。

その内私の知っている人は日本語はほぼ話さないアメリカ育ちの日系人です。

 

彼らは American Civil Liberties Union、 the Anti-Defamation League、 the Jewish Community Relations Councilという人権団体の協力を得て、

冷静に法整備?を進めました。

この辺りは是非とも参考にしたいと思っています。

こちらでは何かあるとルールを作って対抗していく事が多い。

土下座しろだとか謝罪を要求したり、わめいたりという事はしません。

 

ただ、このResolutionの元々の草稿にJapaneseという言葉があったり、

集団による功罪というか暗に中国人を責めるかのような雰囲気の文があるという事で

いくつか文章が変更されました。

 

このResolution制定にあたって、またもや中国人ネットワークが反応しました。

彼らは自分たちが人種差別者だと言われているようだと被害を訴え、会議は紛糾。

後日、採決の日には会議場で1人1分の持ち時間で主張が許されたのですが、

会場に入りきらないほどの人が押し寄せました。

逆にこの構図に飽き飽きして席を外す人もいましたし、

ボードメンバー(幹部)にも全然興味のない人がいます。一応座ってましたけど。

 

スピーチは本当に1分で切られるので、全て主張できない人が多く、ある意味失笑。

反日派も好日派もいるのですが、好日派が数でかなう訳がありません。

中には最後"China~"と絶叫する人、

本題とは関係なく以前違法に反日のビラを学校で配った自分の行動を正当化する人、

スタンフォードで教鞭を取っていた有名な中国人も反日コメントを寄せていました。

すでにResolutionから日本人の文字は消えているのに。。。です。

 

紛糾する事は予想されていたので、

私はスピーチは選ばず、直前にボードメンバー宛てで

Resolutionを支持する旨のメールを送信しておきました。

ちょっとは読み手の心に響くようにと苦心して書きましたが、

どれだけの人が読んでくれたかは謎です。

 

全員がスピーチを終えた深夜、ボードメンバーによる採決です。

彼らは相変わらずのテキパキしたスピードで

文章を更にいくつか直した上で採択しました。

スピーチは聞いていたかい?と聞き返したい感じでした。

その上で次の議題へと。。。会議は続くよ、まだまだ続く状態。

こんな深夜労働させて、大事な事を次々決めて、頭が下がります。

 

こうして人種差別を認めないというルールがパロアルトに作られ、

いつもの表面的には平和な学校生活が始まった訳です。

 

中国人コミュニティはまとまりがあるのに対し、日本人の集まりはもっとゆるいです。

日本から来た日本人の中には今回の騒動を全く知らないお母さんも多いですし、

知ってても特に何もしない人がほとんどです。

中国人も何もしない人が多いかもしれませんが、とにかく沢山いるので、

ほんの一握りの人が動くだけでもすごい人数になりますし、迫力が違います。

 

高校の新聞が一部この事件を取り上げていましたが、

彼らも勘違いしたままで山本さんは戦争がらみの人だと報じてました。

自分もいちいち行動してないので偉い事は言えませんが、

もう少し日本人は頑張らなくってはいけないんでしょうね。