サンタローザ、ナパエリアの山火事の煙

山火事のサンタローザからパロアルトまでおよそ75マイル(120キロ)。

通常、この辺りの風速は時速1マイル以下、

部屋の窓の両サイドを開けていても風が通らないほどで、ほぼ無風に感じます。

山火事の知らせを聞いた日は

かすかに暖炉を燃やしているような焦げ臭い匂いが漂っていて、

NOAAやNASAの衛星データから、

ああ、暖炉ではなく火事の煙がこっちにも来ているんだなと確認する程度でした。

 

初日に避難して来た知り合いの家族が車の限られたスペースに積んできた荷物が

アップルコンピューターの記念すべき初期作品”Lisa(リサ)"でした。

うんうん、大事だよね。

 

発生から3日目の今日は午後から視界が悪くなって来ました。

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遠い木の間から煙が見えたので、

最初は近所のどこかも火事になったのかと慌てて外に出て確認したほどです。

匂いもかなり強くなって来て、外で体を動かすのは避けたい感じ。

これだけ離れた所にこんなにも煙が来るなんて。

この煙からも被害の大きさが推測されますね。

 

太陽がまだ高いのにいつもより赤く夕焼けのよう。

今日の天気は晴れ。本来は青空が広がっています。

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学校からも明日は自転車や徒歩ではなく、

車で、できればカープール(乗り合い)をして来るようにとの通達がありました。

いつもWalk and Rollキャンペーンなどと言って車を避けて徒歩や自転車で

なんて逆の事を言っているので、これは深刻です。

 

ちなみにアメリカとは言っても、パロアルトは小学校がかなり至近距離にあり、

徒歩圏内を謳っています。

道路も自転車用に整備され、

登下校時刻に主要交差点には緑のおばさんならぬcross guardが

赤いストップサインを持って立ちます。

 

うちのエリアは中学も高校も自転車通学が主流で、

中学は自転車通学の生徒数が全米一になって表彰された事があると

聞いた事があります。

それだけ自転車通学に力を入れているのに、車で来いと言われるのは初めて!

 

明日は外でのPE(体育)はもちろんの事、ランチやスナック、

休み時間も室内にいるようにとの事です。

(教室の移動とかすごく遠いのよ〜。

そこは外を歩かなくてはいけないのが母は心配だわ。)

 

車のラジオからは"almost 0% contained"という言葉が虚しく繰り返されました。

〜山火事で何%鎮火されたかという時にcontainという言葉を使います。

 

昼の時点では消火できたエリアはないに等しいと放送されていたのですが、

今、夜になってウェブを見ると数%ですが、消火は進んでいるようです。

 

近所の消防隊員も消火に駆けつけています。一刻も早い鎮火を祈ります。