Kindargarten・パロアルトのキンダーガーテンの特徴

Kindargarten・通称キンダー

辞書で引くと”幼稚園”と表示されます。

 

この学年は正確には小学校に上がる前の年、1年間です。

義務教育ではありません。

幼稚園と小学校の間なので、どちらの学校にもキンダーを設けている所があります。

クラスでは小学校に上がる準備のために語学や算数などの勉強をします。

お昼寝の時間はありません。

(少なくとも公立小学校では。私立幼稚園の付属ならあるかもしれません。)

 

パロアルトの公立小学校は生徒が増えて希望通り近所の学校へ入れる保証がないので、優先入学権を獲得する意味でも小学校のキンダーへ入れる人が多いです。

 

そしてパロアルトの特色は去年から始まったFull-Day Kindergarten・

終日キンダーとでも訳しましょうか。

子供達が学校へ行っている時間はまだ短いのが普通ですが、

去年から公立のキンダー全てが時間を延長する事になりました。

 

以前は市内の学校ごとに預け入れ時間に差がありました。

 

うちの子たちは

朝、通常の小学校が始まる時間に子供を預け

最初の2ヶ月はお昼前にお迎え。学校は終わりです。

3ヶ月目からはクラスを半分のグループに分け

週2日だけお弁当を持って、お昼過ぎまで残ります。

残りの2日はこれまで通り、お昼前のお迎え。

更に毎週水曜日は小学校全体がEarly dismissalと言って早く終わる日なので

お弁当は持ちますが、少し早く帰ります。

 

ん〜わかりづらいですね。

 

サンプルが

月・木:弁当なし。早帰宅。

水:弁当あり。ちょい早帰宅。

火・金:弁当あり。遅帰宅。

 

てな感じです。

 

遅帰宅と言っても小学校の学年によっては30分ほど終了時刻が違うので

3人子供がいたら皆終わる時間がみんな違うという親もいるのです。

(そんな親のために小学校の敷地には

アフタースクールに子供を預かってくれるキッズクラブという場所があります。

日本の保育園のように仕事してなくっちゃダメなどと言われずに楽なのですが、

これまた場所によっては人気が高く希望通りに入れない事もあります。)

 

キンダーが始まる前の説明会で校長先生が

"Don't forget to pick up your kid"子供のお迎えを忘れないでよーと笑わせてました。

私もその時は笑いましが、実際に何回かやらかしてしまいましたよー。

そういう時にはオフィスから電話がかかって来ます。

昼過ぎに電話が鳴るのは今だに恐怖です。

 

それが去年から一律で10月以降は

キンダーの生徒も小学生と大体同じ時間に帰宅する事になりました。

これがFull-Day Kindergarten。

 

長い時間預けられて楽だなーと思うのですが、

”子供への負担が大きい”等の反対派も案外多くてちょっと揉めてました。

 

もう一つのパロアルトの特徴はキンダーの年にはなったけど、

まだちょっと未熟な子達が通える学校がある事。

Young Five Programと呼ばれるプログラムで、

Greendellスクールという幼稚園に子供を通わせながら

月に一度、学校と親で話し合いを持ち、子供の成長を待ち、

時期が来たという判断が出た所でキンダーのクラスに入れるのです。

その間、親は週に一度学校でボランティアをしながら

我が子の成長を見守る必要はありますが、個別に対応してくれるので安心です。

 

尚、アメリカの学校は日本のように年齢で制限される事がないので

飛び級をする人もいます。

 

逆にあえて入学時期を遅らせて、

周りの子よりも成長してからクラスに入れる人もいます。

そのメリットは、小さい内は大きな子の方が圧倒的に色々とできるので、

子供が学校で優越感を得られるという事。

走るのだって早いし、絵だって上手。成績も良くなりがち。

 

傾向として白人は遅らせがちでアジア系は早く入れがち。

 

しかし、学校は無情なもので、学年にレベルが合っていないと判断すると

キンダーだろうが1年生だろうが平気で子供を留年させますし、

その逆で飛び級させる事もあります。

習い事をしていても同じレベルの事を

違う年齢の子たちがやっている事が良くあるのです。

”多様性”というこの国の特徴をよく反映している事例です。

 

長くなりましたが、パロアルトのキンダー特徴は

Full-Day Kindergartenと

Young Five Programです。

 

 

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