アメリカの大学受験・・・不正入試・FBIが捜査中!

今、巷で話題なのが有名大学の不正入学事件です!

有名女優やトランプの娘婿クシュナーの名前まで出てきています。

彼のお父さんが2.5ミリオン(2億7800万ほど)を

ハーバード大学に寄付していますが、

実際に優秀な成績で卒業したそうですからね。違法性は???みたいです。

 

このブログにも書きましたが、寄付文化のアメリカでは学校入試とお金はセットです。

日本人でもハーバードに二桁のミリオンを寄付した人、

スタンフォードに親戚がミリオン単位の寄付をしている人はいます。

だから受かったのかどうかはわかりませんが、これはよく聞く話です。

 

過去記事はこちら。

siliconvalleyway.hatenablog.com

 

違法な物を暴露されたのが、今回の事件です。 

この一連の事件、元々は2006年に出版された1冊の本、

The Price of Admissionが発端で調査が始まったそうで、

満を辞しての50人一斉告発なんです。

逮捕者も出ています。

 

www.amazon.com

 

出てきた大学はイエール大学、UCLA、ジョージタウン大学、

ユニバーシティオブテキサス、ウェイクフォレスト大学、

USC(南カリフォルニア大学)そして、パロアルトお膝元のスタンフォード大学です。

 

告発されたのは大学のスポーツコーチや親達。

 

アメリカの大学はスポーツ推薦枠がかなり充実している他、

コーチが大学のアドミッション(受験担当者)に

この子が欲しいと掛け合ってくれるとテストスコア等が多少低くても優遇されます。

だから自分のスポーツビデオを送ったり、

コーチに試合を見にきてくれと受験者はアピールをするのです。

日本人にはびっくりなこの積極行動ですが、優遇されます。大抵は親が動きます。

実際に私もカレッジ見学中に

水泳の成績をアドミッションに直接アピールしている親子を見ましたが、

後から大学関係者は”頼もしいね〜嬉しいね〜”などと喜びながら話していましたから

学校側も歓迎なのです。

 

そこに賄賂を渡して自分の子供を入学させた親達が逮捕された訳です。

 

今回の事件では、スタンフォードのセーリングのコーチが告発されました。

どうやら実際には大して実績のない子を推薦していたようです。

テニスなどは個人に成績ランキングがつきますが、

セーリングはそれがないのでバレにくかったのでしょう。

 

去年、セーリングをする友達がスタンフォードに合格しました。

そのお父さんの話ではコーチと話したら

自分の子よりも数名セーリングの強い子が受験すると言うので

セーリングでの入学はあきらめ成績で普通路線で入試をしたそうです。

メチャクチャ優秀な子だったので、見事に合格していました。

彼女の入学が周りから疑われないといいですね。

 

その他、地元紙はベイエリアに住む人の名前を列挙しています。

 

https://www.paloaltoonline.com/news/2019/03/12/stanford-coach-among-dozens-indicted-in-college-admissions-scandal

 

お金持ち=有名人ですからね。けっこう話題になっています。

長年の寄付で有名私立高校のスポーツグランドに自分たちの名前がついている人、

元49ers(アメフト)選手もいて、子供達もびっくり!です。

 

あとはテストで監視官に頼み特別扱いを受けた人。

これは1万5千ドル(167万円ほど)だったとか。

 

思わず、なべやかんの替え玉の時はいくらだったんだろうと気になって調べたら

18万円とありましたが。。。

同じ時期にある一般人が仲介人に一千万円払って替え玉をしたのに

なべやかんは安くて不公平だと言っているゴシップ記事まで見つけちゃいまして、

この辺の日米金額比較は難しいですね。ハハハ。

 

真面目に情報を知りたい人はこちらがいいと思います。

マサチューセッツ州の裁判所のウェブです。

 

https://www.justice.gov/usao-ma/pr/arrests-made-nationwide-college-admissions-scam-alleged-exam-cheating-athletic

 

ほとんどの子供はそのまま大学に通っているとか。

こちらの大学のハードな授業についていけているのなら、

それはそれでいいのでしょうね。

もううちの上の子の受験は終わってしまいましたが、

このFBIの動きで、今後の受験の不公平さが少しでも減りますように。