反日感情がむき出しになった学校の名称変更会議

パロアルトの中学校2校の名称が変更になることが決定し、

その候補の6名の中に日系人の名前のあると以前ブログにも書きました。

 

第二次世界大戦中、アメリカにいる日本人は強制収容所に送られた訳ですが、

そんな境遇にありながらもアメリカに忠誠を誓い、

米軍の一員として日本の敵の立場で戦った日系人達がいました。

そのうちの一人、Fred Yamamoto・フレッド ヤマモトさんが

パロアルトハイスクールの生徒だったという事で、

今回もパロアルトの学校名称の最終候補に残っていました。

 

ここまでは大変美しい話です。

 

さて、これに異議を唱えた人たちがいます。

そうです。中国人です。

それもかなりヒステリックな反応です。

理由は”山本五十六を連想させるから。”

 

唖然!

山本五十六をご存知なのはさすが中国の反日教育の賜物です。

日本人でもなかなか覚えていない名前でしょう。。。

しかし、Bio・略歴を読みましたよね?

候補に残った理由は米国兵として戦い、戦死したからです。

山本五十六とは敵の立場だったのですよ。

 

主にガンハイスクール(アジア系が多い)の中国人移民1世、

それも本土からの人が中心で動いたそうです。

さすがに彼らもバカではありませんから、”日本人だから嫌”とは言いません。

 

中国版ツイッターであっという間に広まったそう。

 そして”ヤマモト”を選ばないで欲しいという署名も

あっという間に700以上集まりました。今はチェンジ・ドット・コムで簡単。

中国人以外にも署名している人がいて、

”韓国人や中国人がこんなに心を痛めているとは知らなかった”等の

同情の声がありました。

 

名称変更の会議にもたくさん人が押しかけ、

自分の子供が”ヤマモト”と書かれた学校の体操服を着て

授業を受けるのは耐えられない。子供は学校をやめさせる。

ユダヤ人だったらヒットラースクールに子供は入れないだろうなどと訴えたそう。

かなり感情的だったとの感想を聞きました。

 

さらに彼らは名称が変わる中学校で子供達に反対を訴えるビラを配りました。

これは完璧にルール違反です。学校への訪問者は許可が必要。

注意してもなかなかやめなかったそうです。

校長先生からも後から諌めるメールが回りました。

 

子供の学校でこんな事をされて、さすがにこの行動には危機感を感じました。

本当に迷惑。多感な時期の子供達は巻き込まないでほしい。

その学校にヤマモトさんが在籍していない事を祈ります。どれだけ傷つく事か。

 

 

投票の結果、

Jordan Middle School・ジョーダンはFrank S. Greene Jr.という

マイノリティーや女性の起業家を応援した

最初の黒人事業家の名前、グリーンスクールに。

Terman Middle School・ターマンは

Ellen Fletcher・エレン フレッチャーに決定しました。

彼女は自転車に優しい環境整備に勢力を注いだ議員です。

 

どちらも立派な方なので、結果を尊重したいと思います。

 

こちらにいると日本では体験する事のない反日行動に出会います。

日本語補習校のすぐ脇に

”ドクト(竹島)は韓国の領土だ”とおおっきな看板を立てたり、

(これも罪のない子供達にメッセージを向けてどうしようというのでしょうか?)

日本人メジャーリーガーが登板する野球場の横やハイウェイの脇に

同じ看板を立てたり。

慰安婦像がサンフランシスコにも設置されたのは記憶に新しい所です。

 

そして日本人が何も言わないので、

彼らの言う話がどんどんと世界中に広がって行くのです。

被害者数が増えたり、日本にとってはどんどん不利な方向に話が向かいます。

実は日本領事館に連絡したのですが、

彼らも一連の行動は把握しているとの事ではありました。

 

今回の学校名称変更の騒ぎもローカルではニュースになりました。

ほとんどが中立的な立場の記事ですが、

マーキュリーニュースなどはパールハーバーをタイトルにし、反日よりな記事。

海外にいる日本人の数は中国、韓国に比べて圧倒的に少ないので、

この傾向はまだまだ続くのだと思います。

 

 

さて、ヤマモトさんに話を戻します。

このままではあまりにも可哀想と言うことになったのでしょうか。

彼の名前を冠した奨学金制度を作ろうと言う動きが広がり、募金活動が始まりました。

 

今は募金もインターネットで簡単。gofundme・ゴーファンドミーです。

https://www.gofundme.com/fred-m-yamamoto-scholarship-fund

 

こちらは当初の希望額の3倍ほどの額が集まっています。

学校の名前には反対だけど、こっちならと寄付した中国人もいます。

こんな動きがあると世の中はまだ捨てたものではないと思えますね。

 

 

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