アメリカの大学受験・・・今から受験可能な大学

夏休み中にエッセイを書き

秋の間にアーリースケジュールの大学へ願書を出し

クリスマスホリデーも必死でレギュラースケジュールの大学の願書に取り掛かり

春先はインタビューやオーディションなどで自己アピール

やがてパラパラと大学から合否判断が送られてきて

春休みには最後のカレッジ視察ツアー

5月1日のNational College Decision Dayに決めたカレッジのお披露目をする

 

これが一般的な高校シニアの受験スケジュール。

 

日本だったら

9割以上の人が同じような受験スケジュールになるのではないでしょうか。

 

こちらは、もう少しばらけています。

ものすごーく早い段階から大学が決まっていたり

今でもウェイトリストの順番が来るのを待っている人や、

そのためのアピールを続けている人もいます。

あるいはコミュニティカレッジに申し込んだ人、

ギャップイヤーという入学を1年先伸ばしにする選択をする人も多数います。

 

そして大学側も

今でも来年秋からの学生を受け付けている所が400以上もあるそうです。

 

結果をまとめている団体がいくつかありますが、代表的なのが

NACAC (National Association for College Admission Counseling)という大きな団体で

大規模なカレッジフェアーなどを全米中で開催してくれる所です。

6月までリサーチを続けるのでその数はまだ増えるかもしれないとの事。

ここのメンバーの大学情報だけが出てるのだと思いますが、

メンバーじゃない大学はどこなの?って聞きたいくらい沢山網羅しています。

日本の大学のいくつかもメンバーです。

 

 

このうち30校余りは間も無く募集の締め切り。

残りの多くは夏が締め切り。本当にギリギリまで受け付けてくれます。

 

アメリカで大学受験をするなら誰でもお世話になるであろう

The Common Application、

通称Common App・コモンアップでも大学情報が調べられます。

 

 

コモンアップの本来の目的はアプリケーション・願書です。

ここにアカウントを作り、

エッセイや成績情報などを記入し、各大学に送信するシステムです。

一校一校個別に送らなくていいので、楽です。

大学は他にも必要な情報があったらサプリメントと言って、さらに要求してきますが、

基本情報は全部コモンアップに盛り込むだけ。

UCはUCシステムという別システムで申し込みますし、

他にもいくつかのアプリケーションシステムがあって、

大学によって指定するアプリケーションは違いますが、メジャーはコモンアップです。

コモンアップが使える参加校はまだまだ増え続けています。

 

近年は出願の際の手間が省けたので学生が申し込む大学の平均数が増えました。

カウンセラーはアーリーで3〜4校、全部で10校くらいが普通だと言っています。

UCもひとつのシステムで全部のUCキャンパスを受験できるので、

合計出願数が20校超える子がいるという話も聞きます。

 

数打ちゃ当たるかもしれませんが、

エッセイなどはどうしてこの大学なのかを盛り込む必要があるのと、

やっぱり子供にとっては大変な作業なので、

あまり欲張らなくていい所だと個人的には思います。

 

希望の所が早い時期に見つからなかったら

コモンアップを今からでも受け付けてくれる大学に送ってみる。

そこで満足しなかったら2年後あたりを目処にトランスファー・転校する。

受験のチャンスは一度きりじゃないし、大学院で次を狙う事もできます。

 

アメリカにはコミュニティカレッジもあるし、

大学に行こうと思えばどこかしら門戸を開いてくれる

沢山の選択肢があるのは嬉しい限りです。

 

治安の目安になる地図・OZマップ

日本から来たばかりの時は

アメリカは怖い国だからと必要以上に用心深く生活していました。

サンフランシスコは都会=危険だから携帯はしまっておこうとか。

サンフランシスコのSOMAだとかテンダーロインだとか

気をつけるべき場所の名前は聞いて調べてはいましたが、

世の中、どこがお金持ちエリアでどこか要注意エリアなのかという

一目瞭然の資料は知りませんでした。

 

あ、今でも知りません。グーグルマップで超拡大して家の大きさを見るくらいかな。

 

長く住んでいると、車で走りながらなんとなくこの辺は要注意かもって

雰囲気から判断できるようになりましたけど、

来たばかりの頃はそれすらあまりわかりませんでした。

かつては殺人率の全米トップを誇ったすぐお隣りのイーストパロアルトですら、

青い空の下にかわいらしい一軒家が並び

ドラッグとかギャングアクティビティとか想像もつかなかったりします。

 

治安を判断するのに便利な 一覧表のようなアンチョコが欲しいと思ってた所に

最近発見した地図があるので、ここでシェアしてみます。

 

Opportunity Zone・オポチュニティーゾーン、略してOZの地図

 

これは犯罪率とは関係ありません。

純粋に世帯所得から低所得エリアを割り出した地図です。

が、2017年作成と情報としては新しいです。

 

例えばこちら。

 

https://www.cims.cdfifund.gov/preparation/?config=config_nmtc.xml

 

カリフォルニアに特化したものはこちら

(鉄道の計画とかも同じ地図に出てくるのでそれは消して、

Opportunity zonesという所だけに注目して下さい。)

 

いずれもデータ量が多いので

きちんと表示されるまで時間がかかるかもしれません。

 

これはトランプが就任してすぐに打ち出した節税対策用にまとめられたものです。

不動産売却の際に生じる税金を貧しい地域に投資したら優遇。

その地域がOZ・オポチュニティーゾーンという名前です。

10年持ち続けたらキャピタルゲイン税は取りませんという、

いわゆるお金持ちに対する優遇措置。

庶民の多くには全然関係ない節税プランです。

それぞれの州知事が地元の貧しいエリアをその際に選定、

IRSも絡んでいるので情報は新しいし正確なはずです。

 

サンフランシスコのお出かけ時はもちろん、

タホなど遠くへドライブする途中で休むエリアを考える時

ちょっと東海岸とか知らない土地へ足を伸ばす時などに参考になると思います。

 

地図に含まれているパロアルト近辺のエリアは

イーストパロアルトやメンローパークのイーストサイドです。

どちらのエリアも全米平均に比べたら家の価格はもう高くて、簡単に手が出ません。

住宅売却の利益分だけを投資して買える不動産がどれだけある事やら。。。

 

イーストパロアルトは高速道路の西側(本当にパロアルト寄りの部分)が中心で

イーストパロアルト中心部のほとんどのエリアは少し所得が上になってるんですね。

 

この選定に深く関わったのがショーン・パーカーという有名人。

ナップスターの設立者でフェイスブックの初代CEOです。

彼のセンスが古いと地元では不評ですが、

このOZは世帯所得を元に計算されているので、あまり操作はできないはず。

いくらこの辺の住宅価格が高くても、

昔から住んでいる人の所得はそれほど上がってない

そしてパロアルトのすぐ西側の方が所得は低いものと見られます。

実際一軒家ではなくアパートが多いです。

 

治安に関してはあくまで参考値です。

大体この辺の世帯所得が低いと頭に入れて、

意味もなくフラフラしたりしないように心がけたらいいかなと思い紹介しました。

 

先日紹介したThe Unscientific Bay Area Mapと照らし合わせても面白いと思います。

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Farmer's Market・ファーマーズマーケットが始まります

パロアルトダウンタウンのファーマーズマーケットが

来週11日、土曜日から始まります。

 

これは郵便局の裏手にある駐車場で開催されるこじんまりとしたものですが、

ローカルの新鮮な野菜などが入手できます。

パロアルト・ダウンタウンの特徴は小ささと季節限定だった事。

夏の時期しか開催していませんでした。

それが嬉しい事に今年から一年を通して開催される事になったようです。

これも人口が増えた効果かしら?

野菜のほか、お花やはちみつ、音楽、包丁研ぎなどもあります。

ベイエリアのそこかしこでファーマーズマーケットは見られますが、

ここは唯一ノンプロフィット・非営利団体による開催で

売上金の半分をシニアセンターに寄付しているそうです。50%ってすごいですね。

 

パロアルトではもう1箇所、カリフォルニアアベニューで

毎週日曜日にファーマーズマーケットが開催されます。

 こちらはもう少し規模が大きいのと、

フードトラックも多くて、その場で色々なランチが食べられます。

 

この近辺では

マウンテンビューやサニーベールのファーマーズマーケットは大規模です。

全部の出店を回ったら結構な時間がかかりますよ。

 

平日が良ければロスアルトスで木曜日に買い物ができます。

こちらも季節限定で先日再開したばかり。

あとはFacebookも毎週ではありませんが、

テーマを決めたマーケットを開催しています。

 

どこも案外高いと個人的には思いますが、カードを使える所もありますし、

大抵は消費税込みのやりとりなので楽です。

フレッシュなのは当然ですし、クオリティも高い!

試食品だらけなので子供連れには助かります。

場所によってVender・出店者が違うのでその地ごとに発見があって面白いです。

お花や化粧品など案外日本人の出店者もいるもんです。

 

どこも駐車場探しが少しずつ大変になってきてる気がします。

時間に余裕を持ってお出かけ下さい。

この快適な天気を不快指数から証明

シリコンバレーは

ご存知の通り抜けるような青い空の広がるカリフォルニアにあります。

思ったよりちょっと寒いし、雨季にはたっぷり雨も降りますが、

風はおだやかで日中は本当に心地の良い気候の日が多いです。

特にこの時期はそこら中の花が一気に咲き始め、外が気持ちいい!

 

個人的には

気温22度、湿度50%

が、最高に快適な陽気です。

 

快適の感じ方には個人差がありますが、客観的に証明されたデータとして

”不快指数”というものがあるので

私の感覚がおかしくないかを計算してみました。

 

不快指数は人間の不快だと感じる温度を大体50から95の間の数値で表します。

指数が75を超えると日本人の7%が、77で65%の人が、

80を超えると全員が不快だと感じます。

気温と湿度を計算要素に入れているため、

指数が60を下回ってくると逆に寒いと感じます。

 

不快指数からみる”快適”な数値は

65〜70です。←これポイント!

 

私の大好きな気温22度、湿度50%を計算すると

 

指数は67.9!(BINGO!!)

 

快適のど真ん中です(喜)

 

パロアルトの平均気温から見ると

4月28日の最高気温がまさに22度、

ここから夏にかけ平均気温は上がっていくので

1日のうちのどこかが必ず気温22度になるわけです。

真夏の一番暑い時でも最低気温は13度ですので熱帯夜はデータ上存在しません。

そして最高気温が22度まで届かなくなるのが10月26日。

ここまで快適な気候を楽しめます。

 

言い換えると4月28日から10月26日までのほぼ半年間、

毎日快適な気候条件になる日があるという事。

ここには湿度が入っていないのと、この間に雨の降る可能性はあるので

実際は毎日とは行かないでしょうけど、

風速も湿度もあまり大きな変化はないはずです。

 

ちなみに最近はこんな感じ。このうち片方はまさに4月28日の情報です。

f:id:SiliconValley:20190504091330j:plain

快適な陽気

気温22度、湿度50%前後。ちょうどおやつ時の昼下がりがそんな条件でした。

 

この辺の家は隙間風が入ったり、雨漏りがしたり、

寒い地域に比べるとボロくて有名ですが、

これだけ外が心地よくて雨が降らないと、ガミガミ言う気も半減するのでしょう。

 

天気は買う事も変える事もできないので、

とても幸せな場所にいると肝に銘じながら日々を過ごしたいと思います。

 

 

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訴訟社会の悲しいトコロ

アメリカは訴訟社会、日々暮らしていても感じます。

 

例えば周りにいる弁護士の数が日本より多い。

弁護士がかなり専門化している。

日々生活しているとクラスアクション・集団訴訟の勧誘が来る。

実際何もしていないのに勝訴したからとクレジットをもらった事がありました。

 

自分に陪審員の召喚状が来た。(私は日本国民なのでパスポートコピーを送り解決)

知り合いが陪審員に召喚され、スケジュール変更を余儀なくされる事がある。

 

何より悲しいのが、

いつ何で訴えられるかビクビクしながら生活しなくてはならない点。

 

最近、近くのレストランが閉店になりました。

その理由が裁判に訴えられて金銭的に続けられなくなったから。

 

これはADAと呼ばれる障害者を保護する法律に絡んだ訴訟。

ADAはAmericans with Disabilities Actの略です。

この法律は1990年からあり、

障害者が使いやすいように設備等を整えなくてはいけないとか、

職場で差別してはいけない等の障害者を守るための内容。

それが最近、法律を遵守していないと

色々な会社のウェブサイトなどを次々訴える人が出てきたそうです。

フロリダやカリフォルニアで裁判が急増中だとか。

 

シリコンバレーでは年代の古いホテルやレストランが次々に訴えられ、

私の行っていたお店も閉鎖を余儀なくされたのです。

そこは3件訴えられてしまったそう。

窓際の屋根が落ちてきているものすごく古い作りのお店で、

お手洗いには階段があります。

障害者にとってaccessibleではない、簡単に行けないから違法だと言う事でした。

昔からの馴染みのお客さんも多く、週末は列ができるほどだったのに残念です。

 

ADAに関する裁判では、この分野を得意とする訴える専門の弁護士さんがいるし、

調べてたら守るのを専門とする弁護士さんの広告も出てきました。

 

他にも障害者マークにの駐車場に

"minimum fine $250(罰金最低250ドル)"などという

表記が足りないというだけで訴えられた所があります。

 

訴訟で勝てば

少なくとも4千ドル(本日レートで44万6千円)は支払われるとの事で、

30ヶ月で37件も訴えている女性がいるそう。

 

訴えられる人の事はもちろん、訴える人の事を考えても心が痛む悲しいお話です。

 

このブログだって

障害者対応の音声読み上げ対応などをしていないと訴えられたら

あっという間に敗訴ですよ。

まずは目に止まるほどメジャーなブログにしなくてはいけませんがね。

マイナーな片隅的な事しか書いていないのでそんな心配もいらないですね(苦笑)

 

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US Newsのハイスクールランキングが発表になりました

カレッジランキングでお馴染みのU.S. Newsから

2019年のベストハイスクールが発表されました。

 

 

この手の記事の紹介をする度にいつも言及しているのが、

ランクに一喜一憂しないこと

私はあんまりランキングが好きじゃありません、という事。

でも、このブログで今までも沢山ランキングを紹介しているので、

全然信憑性がないですね。

どうしても見ちゃうんです。。。

 

パロアルトの高校は

ガンハイスクールが全米195位、カリフォルニア内では21位。

パロアルトハイスクールが全米248位、カリフォルニア内で33位でした。

 

あれ、低いですよね。

昔はガンハイのランクが高すぎて人気が上がりすぎたために、

この手のランク付けをしないように頼み込んで

リストに入れなかった時期もありました。

 

同じランクでもNicheのランクでは

ガンハイスクールは全米13位、カリフォルニアでは当然1位なんですよ。

 

ほらね。ランキングは何を要素にするかで大きく変わります。

だから一喜一憂していちゃいけません(って自分に!)

Nicheはこの辺りの不動産屋さんが

家を高く売りたいために作ったものだという噂もありますしね。

 

確かに学力という点ではパロアルトの高校の平均は下がっているかもしれません。

U.S. Newsにも書かれていますが、少し前に学生の自殺が連鎖した事があり、

それ以降、

アカデミックのプレッシャーをなくすような様々な努力が続けられました。今も。

最近、PALY・パロアルトハイでは

数学のアドバンスコースを取る人が極端に減ったそうです。

 

数年前は中学から高校に上がる際、来年どのレベルのコースを取るかは

中学の先生の推薦で決められ、

レベルを下げる事はできても上げる事は難しい状況でしたが、

今年はまた昔のように生徒の好きなレベルを履修できるようになりました。

 

PALYの前校長先生はAPレベル(カレッジレベル)の授業は

最終2年間に2個ずつのみ許可するという体制を作りました。卒業までに最高で4つ。

 (トップスクールに入るためにAPを10個以上取る子もいるのです。)

今の校長先生はある程度のルールを残しているものの

そこまで厳しくはしなくなりました。

 

こちらの大学受験は成績とテストの点数以外の要素も大きいので、

もう少しのんびり行こうというのが学校の方針です。

親達もここ数年の流れから

あまり子供にプレッシャーがかからない方向にもっていくようになりました。

(一部の強力な親達は除く。主にアジア系。)

 

今年もシニア達の大学結果が出揃ってきましたが、

例年と同じように華々しいものです。

スタンフォードにも相変わらず数名合格しています。

$6.5ミリオン(7億2千4百万円)も寄付しなくたって入れるのよ〜。

↑カレッジ詐欺事件の続報で、ある中国人がスタンフォードに寄付した額です。

 

U.S. Newsではテストスコアや卒業率、

APクラスの多さなどが大きく評価されます。

 

ぶっちゃけ西海岸だったらアジア系がどれだけ多いかで違ってくる訳です。

(アジア系は大抵スコアが高いから。)

 

案の定、カリフォルニアで1位のWhitney High Schoolを調べてみたら

アジア系が78%、白人は4%。学生の96%がマイノリティーでした。

生徒の100%がAPテストを受けているって凄い!恐怖すら感じてくるわ〜。

 

この手のランクに入ってくる学校は大体お馴染みの所です。

今回SFベイエリアからはサンフランシスコのLowell High Schoolがトップでした。

全米54位、カリフォルニア6位で、学生の63%がアジア人です。

 

なお、このランクはパブリック・公立校のランクです。

年間何万ドルと授業料を払うプライベート・私立は入っていません。

プライベートは多種多様なので、

これをひとつにランク付けするのは至難の技でしょう。

情報も開示していない学校が多いです。

プライベートについて調べたかったら、

口コミ情報などひとつひとつ丁寧に調べていかなくてはなりません。

 

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ちょっと強引でびっくりしたローカルニュース

来年度からイーストパロアルトの子供達を運ぶスクールバスが、

シティの半分の学校しか周ならくなるそうです。

バスが通らなくなる学校に通っている子供達は

転校するか、自分たちの足で通学する必要があり、

さらにその学校は

来年度以降、イーストパロアルトからの学生をとらない事になりました。

 

パロアルトのすぐお隣りがイーストパロアルトというとっても治安の悪かった場所。

フェイスブックのおかげもあって大分治安は改善されてきましたが、

教育の方はまだまだ。公立学校はあるけれど、

パロアルトの9割以上の学生がクリアしている

国の英語や数学の基準に満ちているのは数パーセントの学生しかいないそうです。

 

ザッカーバーグの奥さんやスティーブ・ジョブズの奥さんが巨額の投資をしたり、

こちらからも様々なボランティアをしている人が色々と頑張っていますが、

学校が崩壊しているという表現を使っていい状況だと思います。

 

そのイーストパロアルトに住んでいる子供達を

同じ自治体のサンマテオカウンティは一部越境した学校に受け入れています。

パロアルトは違う自治体ですが、全体の数パーセントのみ受け入れ続けてきました。

それぞれの学校にバラけていたので、小学校では1学年に数名くらい。

高校になるともう少しまとまった人数となり、

時にはグループを作って問題を起こしています。

今回対象になる家族は50家族くらいだそうです。

 

廃止の理由は2つ。

1、バスの長い運転時間を改善する事。

2、子供達をまとめて孤立感を減らす事。

 

1、隣のシティからと言っても1台(?)のバスが

15校くらい回らなくてはいけないので、

学校によっては子供達は一時間くらい早く着いてしまうし、

帰りのバスを待つ時間も長い。

 

小学校の校長先生は大抵彼らは朝食を摂らずに来るのを不憫がって、

朝自分の部屋に彼らを招き入れて朝食を与えていました。

(この校長先生はこれまで私が会った中でもダントツに素晴らしい人。

一度会ったら顔を覚える。生徒の名前はもちろん、親の名前も極力覚える。おしゃれ。

仕事もできるし評判もいい。長い事校長先生を務めた後、

ゲイのパートナー(夫)の転勤と共に他州へ引っ越してしまいました。)

 

2、やはり孤立してしまいます。

子供はそれぞれですが、どうしても個性や学力など違いが大きい。

恐ろしく乱暴なキンダーの子がいた事もあります。

パーティーに呼んでも来ない子も多いですし、

プレイデイトをするにも地理的な問題から他より少なくなりがち。

うちの子は二人とも小さい時の仲良しがイーストパロアルトの子でした。

どちらもラテン系だったのですが、外見が似てるからかずっと一緒にいました。

こちらの先生は仲のいい子を次の年も同じクラスにするので、

二人ともずっとイーストパロアルトの子と同じクラスでしたが、上の子は途中で転校、

下の子の仲良しの子はマウンテンビューへ引っ越しました。

その理由はラテン系が多くてもっと馴染めるから。その子のおじいちゃんは白人で、

小さい頃からガールスカウトやスポーツ、ボランティアなど

こちらの子が普通にやる事を普通にやってきましたが、やっぱり馴染めなかったそう。

お母さんは半分白人でアメリカ育ちなので、

私なんかよりずっと溶け込んでいると思ったのですが。

 

この問題は数年前から議題に上がっていたそうで、

サンマテオカウンティにパロアルトの生徒を受け入れてもらえないか

かけあって断られた経緯もあるそうです。

 

対象者には手紙で通知が行きました。

”転校させるか、自分で子供達を送り迎えして下さい”という内容です。

 

ローカルニュースにはもちろん

それに対して怒っている人や困っている人などの反応が出ています。

矛盾点もありますし、多くの人が気付かない間に決定したので、

それに対する問題を指摘している人も。

 

しかし、きちんとした議論と手続きを踏んで決定したものは、

なんの猶予もなくその通りに実行されます。これはこちらは厳しい。

 

締めくくりは

2021年の終わりに新しいこのプログラムの見直し協議が行われる。

 

なんだかこう言われるとぐうの音も出ない感じ。

見捨てられたわけじゃないけど、2年先の話です。

 

今回は自分の家族に直接関係した話ではないけど、

ちょっと強引で驚きました。と同時にアメリカらしいやり方だと感じています。

 

 

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