ついにここまで来た不動産屋さんの広告
パロアルトは家が高い。
今年に入ってからの平均売買価格は3.5ミリオンくらい
(本日レートで3億7千7百万くらい)で
多少、値下がっているとはいえ、まだまだ強気の物件が多い。
近頃物騒な香港からのバイヤーが増加してるそうだし、
金利が下がっていてローンも組みやすくなった。
先日オールドパロアルトに完成した物件はほぼ40ミリオン(43億)、
これに税金がかかりますよー。
高い固定資産税も購入価格を元に計算しますから、
毎年日本のマンションの一部屋が買える額を払う事になります。
不動産屋は一件売るだけで売買価格の数パーセントをもらえるので気合いが入ります。
ポーンと真面目に働いている人の年収くらい稼いじゃう訳です。
売り出す家を売主にペイントさせてきれいにさせた後に
自分たちがステージングと呼ばれる作業をします。
素敵な家に見せるために家具をごっそり入れ替えて、素敵なインテリアで飾るのです。
この辺は業者によりますが、不動産業者側が払う事が多いようです。
庭を作り変えてしまう業者もいます。
あちこちに広告を出すのはもちろん、素敵なパンフレットや時には本を作り、
物件専用のウェブサイトやビデオも作ります。
ドローン撮影を取り入れたり趣向を凝らす訳です。
それがついに自分たちがコスプレして売り出しているビデオまで登場しました。
コスチュームだけならダウントン・アビーも真っ青ですよ。
社長さん、気合い入ってます!
広告よりもこちらの映画の裏側みたいなページの方が良くわかる。
ちなみにこちらのお宅はヴィクトリア調だからこんなスタイルになったのでしょう。
このコスプレで喜んでいるのは自分たちだけではありませんかね?
お値段は$5,988,000(6億4千6百万円)でございます。
この辺では、いよいよ売り出す日、オープンハウスと呼ばれる日には
軽食を用意したり、音楽演奏をしたり大道芸人を呼んだり。
お客様のおもてなしも豪華になってきました。
カウンターでカクテルがオーダーできたり、バリスタがいた事もあります。
それでも売れれば十分に儲かる訳です。
日本でも不動産屋さんがお土産やイベントを用意したりする事がありますが、
大抵は住所等を知らせてますよね。
オープンハウスは個人情報を教える必要がないので、
人気物件は1日に何百人と見に来ます。いわゆる物見遊山も大歓迎。
これが趣味の人も結構います。
シリコンバレーで職を探すなら
IT企業やベンチャーを狙うよりも
不動産屋になった方が儲かって楽しいのではないかと思う今日この頃です。