中間選挙でも盛り上がりました

火曜日に行われたアメリカの中間選挙。

大統領を選出する時ほどではありませんが、それなりに盛り上がりました。

民主党も共和党も共に勝利宣言でまとめてたのが、なんか違和感です。

下院の過半数を民主が取り返したのだから、共和党は敗北宣言しないんですかね?

議員の合計数も民主の方が20名以上多いのに。まだまだ野党なんですね。

 

いつも選挙前になると全米各地へ飛び回り、

キャンペーンに参加したり、

政党のイベントに参加したり行動に出る熱心なお母さん達がいます。

今年はなぜか期日前投票をいち早くするために飛行機に乗っている人がいました。

子供を放ったらかし?なので当初は驚いていましたが、

ベビーシッターが当たり前のこの土地柄。

親戚もいたりするし、そんなに特別な事ではないんでしょうね。

前回の大統領選ではトランプ支持の親戚と激しく喧嘩をしたお母さんもいます。

それくらい政治に熱いです。

 

以前もブログで何でこんなに選挙が盛り上がるのか分析したのですが、

国政だけではなく地方や地区の

ローカルな内容についても一緒に投票をするのがひとつじゃないかと思います。

パロアルトの市議会や学校区の役員も選出します。

 

国民が条例を作り上げるプロポジション(詳しくは過去ブログをどうぞ)

今回は税金や学校の資金などお金に関するもの、

サマータイム制度をやめよう!というもの、

ホームレス対策などが投票されていました。

 

siliconvalleyway.hatenablog.com

 

個人的に盛り上がったのは、

パロアルトディストリクト(教育区)のボードメンバー・委員の選挙です。

2つの空席に対し6名が立候補。

あまりに身近なのでそのうち半分は直接知っている人でした。

 

台風の目だったのは、ケーシーという女性。

彼女は少し前に私が”山本事件”と名付けた中国人集団による反日行動で

中国側に立って活動した人。

数多くの中国人をバックにつけ、資金集めでは早々にトップに立ったのです。

家々の前に彼女の名前の看板が立ち始め、

インターネット広告も目にするようになりました。

 

siliconvalleyway.hatenablog.com

 

そこに危機感を抱いて行動したのは、日本人・・・ではなく

(私たち、本当にマイノリティなの。何もパワーがなくてすみません)

パロアルトハイスクールの親などです。

 

ケーシーはパロアルトハイスクールの不祥事の際に断固たる行動を取り、

校長などを訴えた人。

訴えられた校長や副校長はなんだかんだと学校を去りました。

校長先生は生徒からの人気が高かった部分があり、

子供達の新聞が反ケーシー的な内容を書いたためトラブルに!

彼女が謝罪と撤回を直接子供達にしつこく要求した為に生徒が恐怖を覚え、

先生が間に立ってやめるように嘆願した事があります。

事情を知る親達がケーシーに対するネガティブ・キャンペーンを始めたのです!

 

ネガティブ・キャンペーンとは、こちらでは許されている悪口広告。

選挙の時期になるとテレビで色々悪口が放映され、嫌な気分になってくるものです。

でも大体は全国区とか州知事とか大きな舞台のものです。

小さな学区の委員選びにネガティブキャンペーン!!ちょっと驚き。

投票直前の中国人による

なんだかヒステリックなほどのケーシー擁護のコメントにも嫌悪感を抱きましたよ。

 

ケーシーは

私が渡米直後のまだ全然英語が話せなくて皆に避けて歩かれているような時期にも

気軽に話しかけてくれる人でした。

個人的にはそんなに悪い印象はありませんが、ま、ちょっと怖いかな。

 

選挙結果は上位が僅差となりました。

ケーシーは4位で落選。

現職の男性がトップ。2位と3位はいまだに決着が着かない混戦です。

 

ケーシー本人もネガティブキャンペーンの効果に対する驚きをコメントしています。

 

ちなみに良く知っているお父さんも立候補していたのですが、

ちょっと変わっている人なのです。超理系な人。

選挙なのに自分の写真も出さず、討論会にも現れず。

何がやりたいのか全然わかりませんでした。

彼の得票数は全体の1%以下。

都知事選の羽柴秀吉みたいだなぁ。。。有権者ってちゃんと考えてますね。

 

選挙って誰が勝った負けたってスポーツ観戦みたいな部分があります。

2年後にはまたこの騒ぎがやってくるのですね。

次は大統領がからむので、かなり盛り上がりそうです。