学区からのメッセージ、反トランプ その2

政権が変わってから、矢継ぎ早にいろいろなニュースが流れ、

その度にどうしてなんだろうと暗い気持ちになります。

有効なビザを持った優秀な学生が出身国を理由に手錠をかけられ入国できなかったり、

今度は性転換をした生徒が望んだ性のトイレを使えなくなると言う

基本的人権を無視したようなニュース。

 

実際、こちらに来て感じましたが、

LGBTコミュニティーと呼ばれる性転換やゲイの人たちに対する逆風は

根深いものがあります。

ゲイで有名なサンフランシスコがこんなに近く、

こんなに沢山の人達がいるにも関わらず、

宗教的観点などから反対する人も多く、その度合いも強いです。

 

近隣学区の小学校の先生がレズビアンである事をカミングアウトした所、

母親たちが拒否反応を起こし、教師が学校を変わらざるを得なくなったとか

(パロアルトの学校に来たそうですよ)。

 

うちの子の小学校は校長先生がゲイでした。

彼はパートナーがいて、女性役。My husband and I.....ってメールに書くくらい。

とってもおしゃれで明るく、評判のいい人で、一度軽く挨拶しただけで

私の事もすぐに覚えてくれました。もちろん生徒の名前も全員覚えています。

家庭の事情で十分に朝ごはんを食べられない子供達に

いつも自分のお金で朝食を用意してあげる優しい人でした。

評判が良く10年間校長を務めた後、

今は他州に旦那様と住んでいます。

 

さて、トランプ政権の新決定ですが、パロアルトの学区にいる限り適応はされません。

学区長からもメッセージがありました。

生徒は安心して自分の選択したトイレを使う事ができます。

さらに今後も男女共用のトイレを増やして行くそうです。

 

以下、興味のある方のために学区長からのメッセージの原文を掲載しておきます。

The first is to assure our community that both the laws of California and the policies of the Palo Alto Unified School District protect our transgender students! While the Executive Branch of the federal government - with apparent support of the U.S. Secretary of Education - rescinded a previous Executive Order, which had instructed schools to allow students to use the restrooms that match their gender identity. The new ruling leaves that decision to states and local districts, and we are not planning to make any changes. In fact, all of our schools have or will soon have gender neutral washrooms, and I am proud of our district’s leadership in supporting our transgender students. As I noted in some recent interviews, it would behoove Secretary DeVos to visit our PAUSD schools to see excellence in action – including how we include and care for EVERY child. (Who knows, maybe our award winning middle schools will get her attention!)

 

siliconvalleyway.hatenablog.com

 

 

 

学校が貸し出すラップトップとプライバシー

パロアルト学区では小学生からインターネットを使った授業が行われ、

中学や高校ではクロームブックを生徒に無償で貸し出しています。

その数はすでに5500台近くになっているそう。

さらにiPadやMac book、デスクトップパソコンを貸し出している学校も

多数あります。

 

参考までに過去記事はこちら。

 

siliconvalleyway.hatenablog.com

 

 

歓迎する親もいれば、我が家のように子供のスクリーンタイムを制限した親もいます。

ネットに接続しないと宿題ができないし、

宿題で使うウェブサイトも先生によってまちまち。

ペアレンタルコントロールをかけていると

しょっちゅう設定を変える事になって面倒臭いです。

我が家ではその時だけ、私のラップトップを使わせたりしてますが、やっぱり不便。

 

2週間ユーチューブ漬けになってしまった中学生などもいます。

〜ピコ太郎が人気になったのにはこんな背景もあるのかしら?〜

という事で、間も無く親たちが子供のアクティビティを監視できるようなソフトが

インストールされることになりました。

それだけで1万ドル以上かかるそうです。

寄付の多い文化だけど、しっかりビジネスしている所はあるんですね。

今回使われるソフトはその名も”セキュリティー”というサンノゼにある会社。

 

当然、高校生などからプライバシーの侵害だと反発が出ていますが、

学校が貸し出すものですしね。これは仕方がない。

今後も親たちとセキュリティなどを考える話し合いが予定されていて、

いろいろな対策が立てられるみたいです。

興味のある人はいつでも話し合いに参加して意見を言う事ができます。

 

試験的に始まったデバイス貸し出しプログラムも

こうやって少しずつ定着して行くのでしょうね。

犯人はTSA?悪質ないたずら

日本への飛行機で主人のスーツケースの鍵に悪質ないたずらをされました。

皆さんも要注意!

TSA仕様の鍵の番号が変えられていたのです。

 

これがその鍵

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自分で設定した番号でロックして、飛行機に搭乗。

目的地に着いて開けようとしたら開かない!これは悲劇!

どうします?また空港に戻って誰かに開けてもらう???

 

主人は番号を変えられたかもしれないと思い

だとすると変えられた所は一箇所で、番号も元のものに近いだろうという前提の元

一つずつダイアルを回して確認していきました。

BINGO!

自分の設定した数字一箇所の1を0にしたら開いたそう。

〜写真は撮影用に全部0にしてあります〜

 

誰が番号を変えたの?????

空港で鍵をロックしてカウンターで預けたのです。

この番号設定はロックが開いた状態じゃないと変えられません。

飛行機に乗る前から目的地に着く間に鍵を開けられるのは

TSAのスタッフ以外いないじゃないですか。

 

どのスーツケースもこの番号をずっと使っているから、

番号を勘違いしていた可能性はありません。

 

このタイプ、鍵の番号を変えられてしまったら開ける事ができなくなります。

鍵で開けるタイプより鍵をなくす心配がなくて安心!って思ってたのに、逆に大変!

 

今度は私が日本行きの飛行機に乗る事になりましたが、

怖かったのでスーツケースに鍵をかけずに預けました。

 

こんな事、しょっちゅうあるとは思わないけど、TSAは良くない噂を耳にします。

皆さんもお気をつけ下さい!

Bonsai Melon・ 盆栽メロン

可愛らしさから買ってみました。久々のヒット!

直径15センチくらい。小さいからとってもカットしやすい。

味も普通にメロン。甘くて何だか懐かしい。

 

盆栽っていうのはただ小さいからだけみたい。

ちょっとググってみたけど日本とは関係なさそうです。

 

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Trader Joe's 50周年記念のFEARLESS FIFTY=恐れ知らずの50歳ってトコロかしら。

これは名前から買ってみた。

ここの広告はFEARLESS FLYERという名前だからそこにかけてるんだと思う。

この瓶と比べてもメロンの小ささが伝わるかな。直径15センチくらい。

 

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切ったらこんな感じ。

デザートフォークと同じくらいの大きさ。

いつも買ってるメロンだと7〜8切れくらいにカットできるけど、その半分もない。

 

我が子は美味しいと言ってカブトムシのように皮に残った実にかじりついてました。

リピート決定です。

 

Inauguration 大統領就任式前の緊張

明日はいよいよInauguration day 大統領就任式の日です。

差別発言の多いトランプは歴代稀にみる嫌われ者の就任と言われていて、

同じ党内の政治家やタレントが式典参加を拒否したりと話題に事欠きません。

本当にトランプさんは次から次へと話題になりますね。

 

この週末は抗議行動があちこちで予定されています。

ちなみに今日のニュースでは副大統領になるペンスさんの自宅前で踊る

Dance partyという抗議行動が行われていて、ちょっと笑ってしまいました。

 

日本領事館からも注意メールが回って来ましたので、紹介します。

 


トランプ大統領就任式に関連した抗議デモが計画されていますので,ご注意ください。

在留邦人及び旅行者の皆様へ
在サンフランシスコ日本国総領事館
2017年1月19日

 明20日(金),ワシントンD.C.においてトランプ大統領の就任式が開催されますが,この就任式に合わせて,全米各地でトランプ大統領に反対する抗議デモが計画されています。サンフランシスコ市及びその周辺で計画されている主な抗議デモは以下のとおりですので,十分にご注意ください。
 昨年11月には,2016年米国大統領選挙の結果を受けて,トランプ次期大統領に反対する抗議デモが全米の主要都市で発生しました。カリフォルニア州では,オークランド(Oakland)市の抗議デモにおいて一部の参加者が暴徒化し,ゴミ箱等への放火,店舗等窓ガラスの破壊,施設への落書き等の不法行為を行い,多数が逮捕されるという事態に発展しています。また,サンフランシスコ市内でも散発的に抗議活動が行われました。
 通常,多くの抗議デモでは,事前に平和的なデモを呼び掛けていますが,群集心理により容易に破壊活動や略奪行為等に発展し,時として現場は非常に危険な状態となります。
 皆様におかれましては,テレビやインターネット等から滞在地域における最新の海外安全情報の入手に努めていただくようお願いいたします。

【当地で計画されている主な抗議デモ】
◆ 1月20日(金)
□ サンフランシスコ(San Francisco)
○ フィナンシャル地区(Financial District)
・ 午前8時~Justin Herman Plaza(住所:1301 Clay St.)に集合
・ その後,午後1時まで集会及びデモ行進(エリア:Financial District)
○ ゴールデン・ゲート・ブリッジ(The Golden Gate Bridge)
・ 午前10時~ブリッジ上でHuman Chain(人間の鎖)による示威運動
□ オークランド(Oakland)
・ 午前7時~Ronald V. Dellums Federal Building(住所:1301 Clay St.)前に集合
・ 午前9時~Frank H. Ogawa Plazaで説明会
・ 午後0時~集会及びデモ行進(エリア:Latham Square, Broadway, Telegraph Ave.)
□ サンノゼ(San Jose)
・ 午前11時~集会及びデモ行進(エリア:Plaza de Cesar Chavez Park)
□ サン・レアンドロ(San Leandro)
・ 午前11時30分~サン・レアンドロ・バート駅(San Leandro BART Station)前に集合
・ その後,デモ行進(エリア:San Leandro Blvd.)
□ サン・アンセルモ(San Anselmo)及びサン・ラファエル(San Rafael)
・ 午後1時~Creek Park(San Anselmo)及びPickleweed Park(San Rafael)に集合
・ それぞれデモ行進で午後3時までに合流
・ その後,サン・ラファエル市役所及びコミュニティセンター(住所:618 B st.)で集会

◆ 1月21日(土)
□ Women’s March関連
○ サンフランシスコ
・ 午後2時~Grace Cathedral(住所:1100 California St.)にて集会
・ 午後3時~午後5時,デモ行進(エリア:Civic Center PlazaからJustin Herman Plaz)
○ オークランド
・ 午前10時,デモ行進(エリア:Madison Park)
○ サンノゼ
・ 午前10時,デモ行進(エリア:City Hall)
○ ウォルナット・クリーク(Walnut Creek)
・ 午前10時30分,Civic Park(住所:1375 Civic Dr.)に集合
・ その後,Walnut Creek BART Stationまでデモ行進
○ ナパ(Napa)
・ 午前10時,Oxbow Public Market駐車場(住所:1st ST.)に集合
・ その後,Veterans Memorial Parkまでデモ行進
□ レッドウッド(Redwood City)
・ 午前11時~Courthouse Square(住所:2200 Broadway)にて集会
□ サンタ・ローザ(Santa Rosa)
・ 午後0時~Santa Rosa City Hall(住所:100 Santa Rosa Ave.)にて集会

 

この他にも色々と予定されています。

多くが平和的なものです。

 

パロアルトは主要道路にあるモールのそばに集まってpeaceful march、あるいはsidewalk protestというものが行われます。サンノゼなど他のエリアと同じ時間です。

 

同じ日に同じ場所、でも違う時間に少し過激な予感のするものも案内されていました。

# NOT OUR PRESIDENT

INAUGURATION DAY PROTEST * “HUMAN BILLBOARD” PICKET / VIGIL

* * * Bring your signs with your message! Some sign-making material provided * * *

The corner of El Camino and Embarcadero has long been a traditiional picket protest spot in the Mid-Peninsula.

On January 20, the man who ran for president on a campaign built on hate, racism and misogyny … The person who lost the popular vote by 3 million votes … The man who is a charter member of the plutocrat class and who comes into office as a walking conflict of interest … The man who is a climate change denier and wants to make more money extracting dirty fossil fuels, rather than putting people to work making clean energy … That man will be inaugurated as President of the United States.

PROTEST! LOVE TRUMPS HATE!

 

全米に沢山ある劇団もあちこちで同時イベントをするようです。

この辺りでは著名な劇作家がフェミニストをテーマにした劇の朗読をするそうで、

収益金をPlanned parenthoodという団体に寄付します。

この団体は無償で中絶を提供したりすることから

トランプ政権から予算カットどころか存在の危機にある団体です。

さらにNasty Woman punchと書かれたマグカップがもらえるそう。

(ヒラリーが討論会でNastyと呼ばれましたね。

あれ以来、Nastyグッズが出回ってます。)

 

テレビも就任式とは違うチャンネルで抗議活動を中継すると言っています。

どのチャンネルなのかはまだ不明。

 

色々と騒がしくなってきました。

全て微笑ましいものであればいいのですが、

ラテン系や黒人の多い地域やサンフランシスコ市内は警戒が必要だと思います。

 

この週末の運転は少しルートに注意しようと思います。