猫をアメリカへ連れてくる・・・実体験・準備編
訳あって日本から猫をカリフォルニアまで連れてきた私の実体験、
しつこいですが、勧めません!!
どうしても必要がある場合は、ペットと一緒にキャビンに座れる航空会社をお勧めします。
それでもネガティブな体験を耳にしますが、楽勝だった人もいました。
まずは前日書いた手順編に沿った私のケースを書いて行きます。
<入国の条件を調べる>
何を用意したらいいのか書かれた一覧表がないので、
アメリカ大使館、CDC(米疾病予防管理センター)、USDA(米国農務省)、
California Department of Food and Agriculture(CDFA)、
念のためFWS(合衆国魚類野生生物局)と税関のウェブで必要情報を確認。
どこも”他の省庁や航空会社のルールを見てね”とあり、たらい回し状態、決定的な情報はありません。
時間をかけて得られた情報は”猫は健康なら書類がいらない”という事と
肉の輸入禁止のアメリカにキャットフードを持ち込めない事。
3時間前に検疫の予約で、出発1時間半前にチェックイン、10時間も飛行機に乗せて
その前後も食べられないのか?という不安に苛まれます。
<ペットキャリーを用意する>
航空会社に猫の予約電話をかけると
網はついているか、扉はきちんと閉まるかなどケージの形態を色々と聞かれます。
その中のひとつにIATA規格のケージかどうかというのがあり、
よくわからなかった為に質問した所、先方もあまりわかっていませんでした。
そんな中、担当者は”商品にマークがついている”と発言。
事前にIATAの情報は見ていたので、サイズは規格に合った物を購入してあったものの
手元のケージにIATAマークはどこにも付いていない。
これは”いかん”と思い買い直す事にしました。
ペット用品店を数店回って探したのですが、結局店員は誰もマークに関しては知りませんでした。
しょうがないのでトラベル用と言われるものを購入。
マークがないからと当日現場で断られたらどうしよう
という不安を持ったまま1ヶ月以上を過ごす事に。。。心労。
その後もうだうだとネットで調べを続けました。
トラベル用とか飛行機対応、国際輸送基準クリアなどと謳っている商品はあります。
でもIATAマークを謳ったものはなく、IATAもどの商品も勧めていないとの事。
”IATA ロゴは IATA 公認旅行/貨物代理店のみが使用できます。”と書かれたページがありました。
つまりそんなマークのついたケージは鼻っからないのに、必死で探していたというのが私の結論。
航空会社には何回か電話をかける用事があり、その度に思ったのですが、
動物の搬送に関してはあまり慣れていない様子。担当者の勘違いかと思います。
当日はIATAマークなしでも預けられましたよ。
ケージに関してはさらに、
預ける際に付属品は一切つけたがらない航空会社があるというブログを発見。
長時間、飲み物も何もなし。巻きつく恐れがあるからタオルを敷いてもダメというもの。
JALのウェブにはそこまでの情報がなく、水入れをどういう形で付けようかも悩みました。
結局、巻きつきにくい厚手のバスマットを敷き、怖い時や寒い時には猫が潜れるようにし、
水入れはダメならすぐ外せるタイプに。
さらにうちの子供の匂いの染み付いたシーツで周りを巻いてあまり外が見えないように、
これもダメだったらすぐに外せるようにして持ち込みました。
バスマットも少し前から猫の匂いが染み込むように使って慣らしておいたもの。
少しでも気が紛れるようにと大好きなポンポンも一緒に入れました。
結果は全てオッケーで、カウンターでシーツに巻かれたケージの上から
大きな網の袋に入れて運んで行かれました。
動物の脱走予防のための網だと思われます。
<航空機の予約>
我が家は人間分の飛行機が早くから確定していたので、後から猫の予約を入れました。
ケージを(実は2回)買い替えたり、質問があったりで何度が担当の人と話しています。
ケージが小さくなった場合でも予約は担当者が確認を取り直さなくてはならず、
折り返しの電話があるまでオッケーかどうかはわかりません。
ペットがダメな場合は人間の飛行機も変えますと伝えてやりとりしましたが、
どうもその場合はキャンセル料とかが発生しそうです。当たり前か。
ケージのサイズは直前でもと言ってくれる人もいましたが、
早めに決めてスペースを確保した方がいいと感じました。
ちなみに猫の料金は4万円でした。
これは当日のチェックイン後に近くのカウンターで払います。ご参考まで。
<検疫の予約>
検疫が必要なのは常識なのか、航空会社のウェブには情報やアドバイスはありませんでした。
初めてのことでそんな知識もなく。。。
色々調べを続けている内に、必要な事が分かり、予約を取る事に。
出発ロビーそばの検疫所にメールで連絡を取り、ウェブから情報を送信しました。
とってもお役所的でしたが、信頼はおけたし、まあこんなもんかなという感想です。
これもアカウントを作ったり、情報を確認したり、思ったよりも時間がかかる。
予約時間をベストな所で確保する意味でも早めに動くのがいいと思います。
<獣医へ行く>
必要ないけどマイクロチップを埋めました。
必要なくても「健康診断証明書」をもらう事をお勧めします。
なぜなら私はこの証明書がなかったために飛行機搭乗がギリギリになってしまったからです。
その他、当日使うタクシーも万が一動物を拒否されたら嫌だと思って連絡しました。
これも最初メールで質問したので、返事が来ず。
タクシー業界の知人に”ケージに入っていれば大丈夫”との情報をまず確認。
タクシー会社にはギリギリで電話し再確認しました。
さて、こんな手順を経て迎えた当日です。
長くなったので、ここから別のページにアップします。