猫をアメリカへ連れてくる・・・手順編
訳あって日本から猫をカリフォルニアまで連れてきました。
ペットフレンドリーなカリフォルニアへ猫を連れてくるのは、書類も少なくかなり”楽”な方です。
が、正直2度としたくありませんし、
勧めません!!
だけど、引越しだとか人によってそれぞれの事情で連れてこなくてはならない事があると思います。
自分は情報が乏しくて苦労したので、少しでも足しになるようにと思い
ここに自分のケースを書くことにしました。
一番苦労したのは、動物手続きのまとめサイトがない事。
国や州ごとルールが違い
動物って言ってもいろんな種類がいるので、まとめは難しいのはわかりますが。
どの情報ページを見ても、”他のどこかのルールもご確認下さい”となっている。
グルグルと何回も同じ役所のページで確認する羽目になりすごく時間を要しました。
下調べにも、準備にも、当日も。
楽じゃないですよー。
自分がやったのはこんな感じです。
<入国の条件を調べる>
動物の入国に関係しそうな役所を手当たり次第に調べましょう。
私の場合、アメリカ大使館、CDC(米疾病予防管理センター)、USDA(米国農務省)、
California Department of Food and Agriculture(CDFA)、
念のためFWS(合衆国魚類野生生物局)と税関で必要情報をそれぞれ確認。
どこも他の省庁や航空会社のサイトを見てねとのコメントがあり、たらい回し状態になります。
アメリカならここから始めるのがお勧め
調べを進めると、猫は健康なら書類がいらないと記述があります。
California Entrance Requirements for Cats
All domestic cats must be healthy. Neither a Certificate of Veterinary Inspection (CVI), also known as a health certificate, nor a rabies vaccination is required to import a cat into California; however, if traveling into California via airplane, please call the airline as they may have additional requirements.
〜実体験編で書きますが、それでも書類は多めに用意する事をお勧めします〜
さらにアメリカは肉の輸入が禁止されているので、
キャットフードやドッグフードは持ち込めない事も判明。
<ペットキャリーを用意する>
飛行機のスペース予約にキャリーのサイズと重量を伝えなくてはならないので、事前に確保する必要があります。
国内線はレンタルもあるようですが、
事前にペットを慣れさせる意味でも購入した方がいいのでしょう。
ペットが水を飲めるようにお皿のついたタイプや別売でキャリー用のノズルなども売っています。
航空会社によってはそれを推奨する所、一切受け付けない所があるようですので、こちらも調査が必要。
ケージに関しても、段ボールはダメ、網の面積がどうとか細かいルールがあるので
8割以上の航空会社が加盟するIATA(国際航空運送協会)のルールに従っておくのが無難です。
https://www.iata.org/en/programs/cargo/live-animals/pets/
<航空機の予約>
アメリカン航空などいくつかの航空会社は人間と同じキャビンにケージのままペットと座れます。
推奨!
その他はカーゴスペースで、気圧や温度、防音管理の甘い荷物と同じ場所です。
ペットにとっては天地の差。
ブログ情報を見ると、航空会社によっては動物を本当に歓迎せず、ひどい扱いの所もあるようです。
自分の座席と動物用のスペースを確保しなくてはなりません。
ペットはケージの大きさと総重量を電話で伝えるので、事前にしっかり計量しましょう。
折り返し航空会社から許可の連絡をもらいます。
ダメだったら人間も飛行機を変える事になる(と思う)ので、
人間が予約してから動物か、動物オッケーなら人間か?鶏か卵かみたいな状況になります。
キャンセルが自由な高いチケットを買える人は、こんな心配は必要ないです。
動物の種類も限定されますので注意!爬虫類や魚、トカゲ、亀はダメ。
犬の場合でも大きすぎるとか、高温に弱い短頭種などはダメな事があります。
若すぎてもダメです。たいていは生後8週以内が不可能ですが、4ヶ月の会社もアリ。
気圧で目玉が飛び出てしまうとか呼吸困難になるとかストレスで死亡してしまうとか死亡例もあり。
航空会社だけでも諸々と下調べが必要ですね。
<検疫の予約>
ペットと出国するためには「輸出検疫証明書」と言われるものが必要。
狂犬病などがなく、健康だという証明書です。
国によってはその他にも書類が必要かもしれないので早めに予約を入れましょう。
出発便の3時間前に予約が入ればベスト。
成田だったらターミナルごととか検疫所は沢山あり、どこにしたらいいのかとか判りづらいです。
ウェブから予約もできますが、これもわかりにくいです。お役所ですからね。
航空機の出発が早いと、当日検疫がまだ開いていない可能性があるので、
前日の予約になるかもしれません。
<獣医へ行く>
カリフォルニアのように書類の必要がなくても
旅の相談などもできますし、獣医には行っておきましょう。
動物検疫によると出発10日以内がお勧めです。
「健康診断証明書」をもらう事をお勧めします。〜理由は実体験編で!
<その他の書類を揃える>
予防接種証明書
マイクロチップ登録証など手元にまとめておきましょう。
検疫の際、あるいは入国の際に必要です。
日本出国にマイクロチップの必要はありませんし、カリフォルニアでの入国にも必要ありません。
必要な国もありますので確認が必要。日本へ再入国の際も必須です。
その他にも動物や国によって輸入・輸出許可証、衛星証明書などの必要になる可能性があるようです。
目的地のルールを事前にみっちり調べて取得して下さい。
結局、私も他のウェブサイトと同じように
”目的地のルールや航空会社のルールも調べてね”というコメントしかできません。
書類が抜けてたら、ペットは飛行機に乗せてもらえない、
あるいは目的地で入国できずとんぼ返りという羽目になるかもしれないのです。
なので、皆さんも綿密に調べて計画して、ぬかりのないようにお願いします。
ぬかりはあったけど、こうした情報を何度も調べて、いざ飛行機に乗った私の実体験を次に続けます。