アメリカの大学受験・・・ACTが変わります

アメリカで大学受験するなら受ける事になる共通テスト、

その2大勢力がACTとSATです。

元はSATだけだった所にACTが加わり

ACT人気が加速してきた数年前にSATが大規模改革をして、信者を増やしました。。。

 

理系ならACTだとか、西海外はSATだとか色々な噂が流れますが、まぁ好みです。

練習テストを両方受けてみて、

点数が出やすい、あるいは馴染みやすい方を本人が決めればいいと思います。

詳しくは過去ブログをどうぞ。

siliconvalleyway.hatenablog.com

 

で、今度はACTが改革をする番です。

来年の9月からだそうですが、これ、なかなかいいんでないの?といのが第一印象。

 

大きな改革ポイントは3つ。

  1. セクションごとに再テストができます
  2. 大学に送るスコアを”オリジナル”か”スーパースコア”から選べます
  3. オンラインテストが増え2日後に結果が出ます

3番目のオンラインテストは土壇場の受験にいいですね。大学シニアとか。

従来通りの紙の受験もあります。

これは結果が出るまで2週間から8週間と時間がかかる。

これをカレッジに送る作業がまた時間を喰うため、

多くの学生がジュニア(11年生)でテスト受験を終えて、

シニア(12年生)はエッセイ(作文)など他の作業に時間を当てています。

 

1番目の”再テスト”、これは素晴らしいアイディアだと思います。

テストは

数学、理科、英語、英文読解、オプションのエッセイの5科目に分かれていて、

希望すれば1科目ごとに再テストが可能になります。

これまでは、より良い点数を出すために

全ての科目を再勉強して次のテストに臨まなくてはなりませんでしたが、

これからは数学の点数を上げたい人は数学だけを勉強して

再テストすればよくなります。

 

我が家はSATを2回受けましたが、

2回目で英語のスコアは上がったものの、数学のスコアが落ちました。

こういう現象の起こる心配がなくなります。

 

ただし、気をつけなくてはいけない点が2番目の改善点。

”オリジナル”か”スーパースコア”かという点です。

 

”スーパースコア”とは受けた時期に関わらず、

自分の受験したテストの中の最高得点を寄せ集めたスコアの事。

例えば我が家の場合は

SAT1回目の数学のスコアと2回目の英語のスコアを取ったスコア。

これが両方満点だったら、大学側に

”私のテストスコアはスーパースコアで満点です!”と言って送る事ができます。万歳!

 

ただし、大学によってはスーパースコアを受け付けません!

 

ハーバードのような学生の半分が満点取ってるような大学では、

何回目で何点だったかとかまで見ないと区別つけられないですもんね。

 

それでも多くの大学はスーパースコアを受け付けますので、

これからはACTを受けて

悪かった教科だけ受け直してスコアを上げていくという方針が取れるようになります。

ちなみにACTは36点満点で33点以上を目指すといいみたいです。

またテスト全部を受け直すよりコストも時間も節約できるようになります。

 

忙しいジュニアの負担が減る、嬉しいニュースだと思います。