山火事と夕焼け

カリフォルニアで山火事は切っても切れない縁。

大規模な火事の煙が遠くまで流れ込んでくると、

小さな煙の粒子に光が反射して夕焼け空がひときわ美しく見られます。

 

火事の最中には、とてもそんなのんきな発言はできないけど、

今年はまだ大規模なものが出ていないから

今のうちに私が秘蔵していた写真を少し放出しておきます。

 

f:id:SiliconValley:20190715215850j:plain

Dec 15, 17

まずこちらは350マイル(560キロ)も離れた南カリフォルニアで

大規模な火災があった時の夕焼け。

普段生活する分には煙が流れ込んだ事などには気づかない状態でした。

それでも上空の高い所に細かな煙の粒子が流れ込んだために

普段よりも空の色が艶やかになり、思わずシャッターを切りました。

(シャッターを切るって死語?正確にはアイフォンのボタンを押しました。)

f:id:SiliconValley:20190715224201j:plain

Dec 15, 17

同じ場所。夕焼けの色が徐々に変わっていき、

周囲の人たちも空に携帯を向けていました。

これを見ると、色補正をしていない事がよくわかるはず。

 

f:id:SiliconValley:20190715220306j:plain

June 30, 18

続いては去年、100キロくらい離れた場所で火事が起きた時のもの。

山火事現場が近いと空が黒っぽく見えたりします。

もっと近くのナパで山火事があった時は太陽のまわりが黒くくすんで見えました。

 

f:id:SiliconValley:20190715220640j:plain

Jul 12, 18

こちらは285マイル(460キロ)ほど離れた場所で火事があった際の夕焼け。

数分前まではピンクの空だったのが、どんどんとオレンジが強くなってきました。

まるでこの空の向こう側が燃えているような色。

火事の炎は見える訳もないくらい遠いですし、方角も違います。

 

どの写真もアイフォンから撮ったもので、私自身は修正を加えていません。

 

燃えるような夕焼けが現れると、その美しさに心を奪われるのですが、

同時に火事の規模と被害が気になり複雑な気分になります。

 

今年は割と遅い時期まで雨が降りましたが、

そろそろ周囲の川は干上がってきています。

火事には要注意の季節の到来です。