パロアルト高校固有のカルチャー

領事館から1日に2通メールが来てそれをアップしたら、

なんか急にもう一つ記事を追加して

1日に3トピックあげる新記録を作りたくなってきました。

本来は毎日1トピックあげられたらいいんだけど、

まだまだ忙しくてなかなかできない。今日はそんな気持ちの反動です。

 

3つ目のトピックはパロアルト高校固有の文化について。

 

パロアルト高校(通称PALY・パリー)はかなり子供達の自由度があって、

それなりに面白い文化や歴史があります。

学校の新聞などのメディアはほぼ子供達の手による運営です。

高校のシニアだけが、CAMO・カモフラージュ、迷彩柄の服を着るのも伝統。

シーツ一枚で学校に来る日があるのも伝統。

受験の終わったシニアが、

ジュニアが必死に勉強している所に邪魔をする日があるのも伝統です。

特に受験がほぼ終わった4月5月は面白い伝統が色々あるので、追って紹介します。

 

今、この時期にキャンパス内に出現しているのが、

"Wall of Rejection"

大学の不合格通知の掲示板です。

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Wall of Rejection

3月末〜4月中に多くの大学の合否通知が来ます。

それをいつの頃からか張り出す生徒たちが出てきたのです。

 

こちらの子は割とどこを受けたとか落ちたとか、

日本人の感覚からするとあまり公にしないものです。

一人ひっそりと合否判定に心を痛めている子も多い中、

こうやって不合格した人がいるのを見ると、

自分だけではないと少し安らげるかもしれません。

あるいは自分は受かった大学があったら

こっそり自信を持つ事ができるかもしれません。

ま、張り出す人はただ悔しくて貼ってるだけかもしれませんけど。

 

多くの人がプライバシー等を考慮して個人名などを消して張り出しています。

 

また今年はカレッジ詐欺事件というショッキングなニュースが流れたので、

渦中の大学の不合格通知にはちょっとした皮肉が付け加えられたりしました。

事件の方は今、裁判中です。

パロアルト高校の両親も有罪を認め、子供の同級生が渦中の人となりました。

 

siliconvalleyway.hatenablog.com

 

この掲示板というか壁は、

Wall of RejectionあるいはRejection Wallなどと呼ばれていますが、

rejectという響きがきついから

Colleges Missing Out Wallにしたらどうだという提案が数年前にはあったそうですが。

今やすっかりrejectionで定着しました。

 

近頃は合否の通知もオンライン。

snail mailと呼ばれる郵便で送ってくる大学はあまりありません。

だから最近は生徒たちもわざわざメール等をプリントアウトして張り出すそうです。

ご苦労様です!