アメリカの大学受験・・・SATやACT

アメリカの高校は千差万別で生徒達の取る授業の内容やランクも人それぞれ

GPAという数字で成績を表しますが、ある程度の目安にしかなりません。

そこで学力を判断するのにいい指標となるのが共通テストです。

 

多くの学生がSATかACTというテストを受け、そのスコアを大学に送ります。

どちらも年に7回実施され、

都合のいい時に受験し、納得のいくスコアを選んで送ればいいシステムです。

共通一次で風邪を引いたら一生悔いが残りますが、

これだけ沢山あったら挽回が効きます。

でも悪い点数の言い訳ができなくなりますね。

 

それでも1回目より2回目の点数が下がると良くないとか、

数多く受験しすぎるのも良くないとか色々と噂が飛び交います。

 

大学によってはスーパースコアと言って

すべてのテストの中の教科ごとに最高点だけを送るシステムを取っているので、

多くの学生が2〜3回受けます。

1回目で点数の良かった人はそれで終わりにします。これって格好いい!

大体が高校ジュニアの年のうち、遅くてもシニアに入ってすぐの回で受け終えます。

 

2つのテストの違いは、まず主催している会社が違います。

SATの主催はCollege Board。

以前ブログに書いたPSATテストやSAT Subjectテスト、

APテストなどを手広くやっている他、

CSS Profileという奨学金の申請に必要なもの手掛けていて、

アメリカの大学を受験するなら恐らく関わる事になる会社です。

 

ACTの会社も同じですが、大学側に学生の情報を引き渡しているので、

PSATを受けた後あたりから

大学からの広告eメールや手紙、ハガキ、雑誌やポスターなどが

沢山送られるようになってきます。

ものすごい数であとで本当にうんざりするので、

テスト前に学生の情報を入力するように勧められても

必要事項以外は無視するに限ります。

それでもサマースクールや色々な名簿から

沢山のカレッジ広告をもらう事になるはずです。

 

特にeメールはすごい量で

興味のない所からももらい続けると本当に大切なメールが紛失しかねないですし、

締め切り前になると”deadline, deadline”と膨大なメールが続き

子供にとってもストレスです。

 

SATは1600点満点

ACTは36点満点で評価され

ACTの受験科目にはScience(理科)があります。

SATにはありませんが、試験内容に理科的な質問が入っているそうです。

 

少し前にACTの方が点数が出やすいと評判になり、学生のSAT離れ現象が起きたため、

SATテストは抜本改革をしました。

英語のボキャブラリーなどを簡単にし、2400点満点から1600点満点に変更。

未だにACTの方が簡単だとの声も耳にしますが、うちはSATにしました。

 

その他、問題数や時間配分、数学の出題傾向なども違うので

まずは練習問題などを解いてみて、

どちらのテストでいい点数が出やすいか見極めて受ける事をお勧めします。

もちろん両方受ける人もいます。

ただ、高校生は他にもsubjectテストやAPテスト、

課外活動に学校の成績維持などやる事が目白押しなので、

うまく時間配分をしないといけません。

 

テストはほぼ全学生が受けるために希望の会場がすぐに満室になってしまいます。

ただでさえ朝早くから始まるテストなのに、

会場が1時間もドライブしないと着かないような場所になってしまう事もあるので、

早めにに申し込む事をお勧めします。

 

近頃ではテストスコアを見ない、

あるいはオプションにしている大学も増えてきて、その数は千校を超えてきました。

どちらかというとあまり学力に力を入れていない大学が中心で、

難関校の多くは未だ必須です。

 

子供達は大学を一度に10校くらい受験しますので

彼らが本当にテストから解放される事はなかなかなさそうです。

 

siliconvalleyway.hatenablog.com