アメリカの大学受験・・・GPA

大学受験の際にカレッジに送らなくてはいけないもののひとつが学校の成績です。

学生はそれぞれ違う分野の科目を違うレベルで選択しているので

パッと見で判断するのが困難。

そんな時に便利なのが、GPA・Grade Point Averageです。

 

高校の成績は良い順にA, B, C, D ,Fで評価されていて、

さらに同じAでもBに近かったらA-(エーマイナス)、

上の方だったらA+(エープラス)などとつきます。

中には+が3つついたなどと言う人もいますが。。。

Fは不合格です。

 

GPAの計算は

Aを4点、Bを3点、以下2点、1点、0点として足していき、

最後にその科目数で割る。

 

例えば今学期6科目を履修していて、それがオールAだったらGPAは4、

3科目がAで残り3科目がBならGPAは3.5です。

数字でわかりやすく表示されるのです。

 

自分の学力にはどの大学が合っているか調べる時には

大学合格者のテストスコアの平均と

GPAの平均を使ってリサーチする事ができます。

 

手元の資料ではオハイオ大学やアリゾナ州立大学の平均が3.5くらいです。

 

ところで、

簡単なレベルの数学を取ってAをもらっている人と

カレッジレベルの数学を頑張って取ってAを取っている人がいたとして

それらが同じ評価になるのはいかがなものか?

 

という事で登場するのがWeighted GPAです。

標準レベルのクラスのAが4点なら

オーナーやAPなどと呼ばれる難しいコースのAは5点にしましょう。

というルールで計算していくと

普通のGPA(Unweighted GPA)なら4点満点の所、

Weighted GPAだと4.2.だの4.7だのという数字が出てきます。

 

多くの大学が独自の計算方法を使って生徒たちのGPAを計算し直しています。

パロアルトではUCの計算方法にのっとった方式で成績表に出します。

 

ちょっと前にパロアルト高校はUnweightedのスコアを大学に送っていたのに対し

もう一校のガンハイスクールはWeightedのスコアを送っていて

問題になりました。

公立大学では高校からのスコアを計算し直さずにそのまま使っている所があるので

上のコースを履修する人が多い中でUnweightedでは不利だという事でした。

 

また20年前なら生徒の成績は半分がB、Aを取るのは4割弱だったそうですが、

今では半分の生徒がAを取っているそうです。

これも大学受験の過熱を反映しているのかもしれません。

ちなみに高校の成績は相対評価ではありません。

 

広いアメリカの中で学校によって成績のつけ方や授業のレベルは千差万別です。

アイダホの高校とニューヨークの高校ではきっとレベルが大違いでしょうし、

同じ学校でも先生によって差が出ます。

 

GPAだけで学力を判断するのは非常に難しい事です。

大学は他の分野の資料を判断材料にしますし、

学生側もGPAの点数だけで一喜一憂しない方がいいようです。