Fundraise・・・個人の寄付でどの位の額が集まるのか?

学校は冬休み!これから2週間はホリデーモードでみんなハッピーに見えます。
 
クリスマス休暇に入る前に
お世話になった人や先生、友達などにギフトを贈るのがこちらの習慣です。
 
本番のクリスマスには親戚から色々とギフトが送られ、子供達は物にあふれます。
親がギフトを買う余裕のない恵まれない子たちへの寄付をあちこちで集めますが、
新品の素敵なおもちゃをきれいにラッピングしてあげるのが標準です。
うちは贈り物をする習慣がないので、
我が家の子供達にも恵んでくれませんか?という心境になります。
 
宅配便の量が一気に増え、あちこちで盗難も発生します。
物に溢れるこの季節、一体どれくらいの額が行き交うのかちょっと検証してみました。
 
先生へのギフトは人それぞれまちまちです。贈らない人もいます。
 
今年、うちは高校の先生に大学受験用の推薦状を書いてもらったので、
特別に贈り物をしました。
(これは受験する学生は全員やってもらっている事で、先生の業務の一環です。)
周りに聞いた所、25ドルくらいのギフトカードで十分との事なので、
同じくらいの額でチョコなどを買いラッピングしました。
チョコレートが子供の希望だったので。
 
クラスがあって担任が決まっている小学校では
担任とエイド(補助)の先生へギフトを贈っていました。
class mom(クラスマムという学級委員の親バージョン)がみんなに呼びかけて
寄付を募る事が多く、大体みんな20ドルくらいを渡していました。
生徒は20数名いますから、9割がたの親が寄付して
500ドルくらいのギフトカードをこの時期に贈る事が多かったです。
 
ガーデナー(庭師)やベビーシッター、家のお掃除に来てくれる人たちにも
チョコレートなどのギフトを贈る人が多いようです。
 
学校のそばの主要な横断歩道にはクロッシングガードと呼ばれる人
いわゆるみどりのおばさん(最近はいないらしいですね)がいます。
これはシティがまとめて派遣してくれるのですが、
大体同じ場所に同じ人が派遣されるので
子供達とも仲良くなりますし、名物的な存在になる人もいます。
 
以前、小学校の有志でこのクロッシングガードにホリデー前の寄付を募りました。
うちの子の学校の目の前のクロッシングガードは初老の女性で、細くて白髪だらけ。
腰も少し曲がってきた感じだし、声も小さいし
なんだかガードというには頼りない感じでしたが、
雰囲気のいい人でいつも一生懸命でした。
全校生徒の親に呼びかけた所
合計で818ドルも集まったのです。本日レートでおよそ9万と千円。
100ドルのギフトカード8枚と暖かい靴下を買って贈った所、
涙を流しながら喜んでくれました。
後日丁寧なお礼のカードを生徒たちに返してくれています。
彼女は今も朝と午後、学校の前で交通整理をしています。
 
少し前ですが、
同じ小学校のcustodian(カストディアン、用務員のようなもの)の
母国フィリピンが台風で大きな被害を受けた時も
学校中に寄付を募るメールが回りました。
その時は2000ドル近く(約22万円)が集まり、
彼は故郷の家の修復ができたとすごく喜んでいました。
 
昨年、大きな火事があった後には
エルカーメロという小学校の生徒たちがファンドレイズをしました。
coins and billsと言って、コインとお札の現金を呼びかけた所、
全部で1707ドル99セント集まったそうです。ほぼ19万円。
これはPTAが被災地に贈りました。
 
小学校の生徒数は大体500名くらいです。
こういったファンドレイズは色々な形でしょっちゅ行われていて、
こちらの子供達は小さな頃からお金を集める事に慣れていきます。
贈与税とかはかからないのか?とも心配になりますが、
この額ならばたぶん大丈夫なんでしょうね。