車で追突されまして・・・全損編

信号待ちをしていた所に後ろから車がつっこんできて前の車まで巻き込む3台の事故。

事故の直後から私の車が全損と認定されるまでの手順です。 

 

私の車と後ろの車はレッカー車でそれぞれ運ばれて行きました。

 

アメリカに来て事故は初めてではなかったので

事故の際にいくつか強く主張しなくてはいけないポイントを少し覚えていました。

そのうちの一つが、”修理工場は正規ディーラーを希望する事”。

 

保険会社は少しでも安く修理をしようとするので、

保険会社認証の小さい工場などで代用部品や手作り部品を使った修理をしたがります。

だから正規のパーツを使うように主張しましょう。

私の保険会社Farmer'sにはオプションで

”修理の際に正規のパーツを使う保険”というのがありますが、

そのプランに加入していなくても、自分が”純正で”と主張すれば大丈夫。

カリフォルニア州では自分の主張する工場で修理できるように

個人の権利が保証されています。

 

もちろん安く済ませたい人や味のある修理がいいわ〜という人はそのままでいいです。

 

レッカー車の運転手には、すかさず持って行ってもらいたい工場を主張しました。

 何故なら私の車は一年に2度もそこでバンパーを取り替えている。

一度目は今回と同じ場所で以前にも追突されて(ブログにも登場)、

その直後、いつの間にか後ろバンパーを当て逃げされていて、

2度目は自分の保険で直したのです。

自分は馴染みがあるし、相手にも私の車の記録がある。

 

実際はレッカー会社が自社に一時車を保管。

保険会社からの連絡を受けて指定の工場へ引き渡すという手順でした。

 

事故直後に警察官からレッカー会社の住所をもらっておくように勧められました。

私は現場でちょうど保険会社と電話中だったので、

電話越しに会社名を伝えてあったから大丈夫だと思ったのですが、

家に帰ったら自分の記憶が曖昧で会社名など頭からすっ飛んでいる!

今、自分の車がどこにあるのかなんてわかりません。

もらった名刺の住所にチェックマークがしてありました。

きっと後から自分の車がどこだかわからなくなる人がいっぱいいるんだろうな。

 

今回はすんなりと希望の工場へ車を運んでもらえました。

以前の事故の時は、まず相手方の保険会社が言う町工場で見積もりを取り、

そこで見積額のチェックをもらい

さらに自分の主張する工場へ行き

差額を追加で保険会社に請求するという順序でした。

 

その時、修理を担当したのがAutoNationという会社。

ここ、最近急成長してるように思うのです。結構強引な所です。

以前ブログにも書いた汚れのようなバンパーの傷で2千6百ドルも請求した所です。

当時、相手側の保険会社指定の工場の見積もりは967.86ドルだったので、

純正パーツを使ったとは言え倍以上の値段の違い。

 

今回も同じ担当者が修理の見積もりを出す事に。彼も私の車を覚えていました。

ここでも”純正パーツでお願い”と釘をさします。

 

1週間ちょっと待って出て来た答えが

"over threshold"

予算超過とでも訳しましょうか。

 

修理の見積もりが、車の流通価格のおよそ8割を超えた時、

その車は修理するに値しないと見なされ廃車となります。

つまり"totaled"=全損です。

 

彼らがパーツを一個一個外して調べた上で見積もりを出したのか

それとも最初からthresholdを意識して、

大雑把にこんなもんでしょって見積もりを作ったのかわかりません。

アメリカ人がひとつひとつパーツを外し、

それを直すという光景がなかなかイメージできないのですよ。。。って怒られるかな。

 

また純正パーツを要求せず、町工場に持って行ったら

thresholdよりもずっと低い見積額になって

自分の車は何ヶ月もかけて修理されて戻って来たかもしれません。

 

あれだけつぶれた車は、

直されたとしても強度が落ちてるから今後運転するのにも勇気がいります。

自分の車は気に入っていたけれど、廃車の見積もりが出て少しほっとしました。

 

"Totaled"廃車と決まった時点で初めて色々な保険作業が動き出しました。 

さて、長い長い事故後のいろんな処理。

続いては保険会社の動きについてまとめます。

 

事故の詳細はこちらを読んでね。

 

siliconvalleyway.hatenablog.com