日米の違い・・・Preschool/ 幼稚園

我が家は日本にいる時に子供を保育園へ、

渡米後はファミリーホームケアやプリスクールに通わせ、

一時帰国時には日本の幼稚園に一時入園をさせました。

 

日米両国で幼稚園を体験した訳ですが、まるで違う環境で興味深かったです。

 

まず料金。

日本では区営の保育園や幼稚園だったので、一月にかかる保育料は数千円。

一方、こちらは人件費が高いので、1日で100ドル近く請求される事も。

週に5日フルタイムで預ける場合、一月千ドルかかる所はざら。

Children's Council of San Franciscoのデータによると平均で1900ドルだとか。

Co-opなどにすれば数百ドルで済むかもしれません。

(Co-opは母親が先生や子供と一緒に教室に入って手伝いをします。)

何れにしても日本の時とは桁が違う高さ。

ハーフタイムにしたり週に数日だけ通ったりする親も多いです。

また、経済的理由から小学校が始まるまでどこにも預けない人もいます。

ラテン系の人は子供が多いことが多いのですが、

どこにも預けず、大きな子供が小さな子供を面倒見ている風景を目にします。

 

認可が得られる先生:子供の比率は、幼稚園の場合、1:6から1:10くらい。

1クラス20人の所に先生2〜3人と言った所でしょうか。

 

設備は園により全然違います。

でも、日本の認可園はとっても綺麗だと思います。

 

教室での風景。これは大きな違いがあります。

我が家はモンテッソーリに長いこと通わせたので、この園を例にしたいと思います。

モンテッソーリはこちらでは礼儀作法やカリキュラムがしっかりしている方です。

 

日本では食事はもちろん絵本の時間やお遊戯、手を洗う時間まで

しっかりカリキュラムが組まれていました。

そして全員で同時に同じ事をします。

 

モンテッソーリも朝の集会やお昼寝の時間など時間割はあります。

歌をうたったりする時は全員で同じ歌をうたいます。

でも個人主義の国らしく、遊ぶ時間は各々が好きな事を選んで遊びました。

おもちゃのコーナーが色々あり、勉強をする子、本を読む子、おもちゃで遊ぶ子。

テーブルに座る子、床で遊ぶ子、ソファーに寝そべる子。場所も様々。

先生達は基本的に個人を観察していて、子供の自主性を尊重します。

やり方がわからない子に教えたりはしますが、

”こうしなさい”という教え方はしません。

 

その代わり、子供同士が喧嘩しそうになった時は素早く仲裁し、

厳しい態度で臨みます。

冷静を失い大声をあげるような子がいたら、すぐに園長室に隔離。

もし、子供が他の子を叩くような事があれば、場合によっては退園です。 

 

他の園でも似たようなポリシーの所が多いです。

小さな男の子などはまだ乱暴な子、うるさい子がいるので、

他の園を探すように言われた親を何人か見ました。

日本の感覚から言うと厳しいです。この傾向は小学校、中学校になっても同じです。

 

登園時や帰りは先生と親がコミュニケーションを取るチャンスが沢山あります。

連絡票のようなものがある時もありましたが、

日本のように日誌を双方が細かく書いたり、体温を測ったり と言う事はありません。

その代わり、いろんな契約書がいっぱいあって事前に提出させられます。

 

先生達は一人一人の子供に合わせて行動する点、暴力には厳しい態度で接する点が

日本と大きく違い、

こちらで成長する子供達の個性の違いにも繋がっているのだなと思ってます。