ハリケーン比較
ハリケーン・マシューがフロリダに向かっていて
130万人もの人達に避難勧告が出ています。
一頃はカテゴリー5の勢力を誇り、カリブ海の島々にも大きな被害をもたらしました。
カテゴリー5って響きやハリケーンの映像って
台風よりも強力なイメージがあるので、ちょっと比較。
台風とハリケーン、サイクロンはいずれも同じ性質の熱帯擾乱で、
存在する場所によって名前が変わります。
過去にハリケーンだったものが
日付変更線を超えたために台風になった事例があります。
熱帯低気圧の勢力の強いものが台風やハリケーンと呼ばれる訳ですが、
台風の定義は風速17.2メートル/秒以上、
一方ハリケーンは風速33メートル/秒以上です。
台風の強さは中心付近の風速により”強い””非常に強い””猛烈な”と表現します。
ハリケーンはカテゴリー1〜5、
一番勢力の強い”猛烈な”台風は風速54メートル/秒以上を言いますが、
これはハリケーンのカテゴリーでは”3”にしか相当しません。
今回のカテゴリー5は風速70メートル/秒以上、
時速にしたら250キロ以上の風が吹いている事になり
・・・ちょっと想像がつきません。
超特急の列車、昔の新幹線の歌の時速ですよね。
これは避難しなくっちゃ。
細かい事を言うと、日本の風速は10分間平均の最大風速、
ハリケーンはシンプソン・スケールで1分間平均の最大風速ですので、
多少大きな数字が出やすいです。
それでも日本で風速70メートル/秒以上が出た公式記録というのは
1942年の富士山山頂で観測された1回だけ!
最大瞬間風速にしても統計史上8回しか見当たらないです。
ハリケーンの威力がどれだけ凄いか、調べてみてよーくわかりました。
フロリダでは数千人の人達が避難をせず
ビーチでパーティーしたりサーフィンをしてるとか。
確かに凄い波は来てるんでしょうが
”もう、フロリダの人達、いいから逃げて〜!”と叫びたい。