CAASPテスト結果から見える事
学校が夏休みに入った所で、中学で受けたCAASPテストの結果を受け取りました。
このテストは、個人が評価されるものではなく
学校が評価を受けるためのテストで
学校全体のテストスコアが上がったから、予算をもっとあげるよとか
基準点に満たない子が何パーセントいるからもっと頑張って〜とか
言われるために使っています。
以前はSTARテストとかSmarter Balanceテストとか色々ありましたが、
どれも同じようなもの。
問題の内容はとても簡単で、アジア系には満点が続出。
高校生になるとみんな受験準備で忙しいので
この手のテストの日はみんな学校を休みます。
ジュニアは90%以上来ないと言ってもいいでしょう。
今回は中学のテスト結果なので下の子のものです。
小さい時にはクラスで満点のプリントを返されるたびに
”この子は天才かも〜!””将来はリケジョ?”などと淡い期待を抱いたものですが、
ぼちぼち現実が見えてきました。
特に数学は上の子の時よりずっと点数が低い。。。
さてシリコンバレーには教育熱心な親が多い。
あるお父さんがこのCAASPテストの結果を色々と分析していて面白いので
少し紹介します。データは去年のものです。
これは人種ごとにテストスコアをグラフ化したもの。
横軸は学年、縦軸はテスト点数。
青線の一番上がアジア系の平均点数、次に高いのが白人、一番下がラテン系。
赤線のレベル4はこのテストでいう所の一番上のグレード。
つまりパロアルトではアジア系と白人は平均でも一番上のランク以上。
テストが簡単だという事になります。
じゃあパロアルト近隣の都市と比べてどうなのさ!という事で、
そちらも解析してくれています。
お勉強といえばクパティーノ。アジア系だらけの場所。
さらに白人の多いメンローパークとお上品な都市、ロスアルトスとの比較です。
ラテン系データは省略し、アジア系と白人のみのデータです。
メンローパークはアジア系が少ないので白人データのみですが、
他は同じようにアジア系の点数が突出しています。
学年によってどこの都市のスコアが高いだ〜低いだ〜ありますが、
まあそんなに気にするほどではないですね。
でもアジア系はパロアルトが一番かな?なんてねー。
ちょっとちっちゃな自慢させてー。
このお父さんはこのテスト結果を解析して、
いかにディストリクト(学区)が
子供達にレベルの低い数学の授業を提供しているかという事を訴えています。
確かに子供達のテストスコアは突出しているのに、
学年をスキップして上のレベルの数学を取らせる事を
パロアルトはものすごく嫌がります。
クパティーノとロスアルトスでは
8年生で1つ上のレベル、Geometryを履修している子が半分近くいるのに比べ、
パロアルトはわずか6%です。
数学をスキップするには
”スキップレベルテスト”というメッチャ難しいテストを受けて
合格しなくてはなりません。それも案外ひっそりと行われます。
親があらかじめ準備していて先生に”飛ばしたい”と意思表示した子と、
先生から推薦を受ける子のみがこっそり受験します。
うちの子も招待状は来ましたが、何も勉強させていなかったので受けませんでした。
招待状をもらったのはクラスで3人だけだったそう。
今ではうちの子はスキップどころではありません。
高校でどうやってAを取っていくか悩ましいレベルです。
学校の授業以外に何かやらないと大変になると思います。
最後にこのレポートに親の学歴データも出ていたので載せておきましょう。
Bachelor/ Graduate |
foreign-born |
|
86.1% / 54% |
34% |
|
82.3% / 49% |
27.1% |
|
80.3% / 47% |
21% |
|
77.2% / 44% |
52.3% |
シリコンバレーは大学院卒が9割かと思ってたら違いますね。大学卒が8割ちょい。
大学院卒が半分くらい。
パロアルトは外国生まれが3割。はーい。
クパティーノは半分以上、ほとんどがアジア系だと思われます。
あとの2つは白人の多いエリアで、案外アメリカ人だらけなんですね。
いつもはスコアをもらっても大して見る事もなくしまいこんでいましたが、
こうやって見えてくるものは色々あるもんですね。
熱心に解析してくれたお父さんに感謝です!