治安の目安になる地図・OZマップ

日本から来たばかりの時は

アメリカは怖い国だからと必要以上に用心深く生活していました。

サンフランシスコは都会=危険だから携帯はしまっておこうとか。

サンフランシスコのSOMAだとかテンダーロインだとか

気をつけるべき場所の名前は聞いて調べてはいましたが、

世の中、どこがお金持ちエリアでどこか要注意エリアなのかという

一目瞭然の資料は知りませんでした。

 

あ、今でも知りません。グーグルマップで超拡大して家の大きさを見るくらいかな。

 

長く住んでいると、車で走りながらなんとなくこの辺は要注意かもって

雰囲気から判断できるようになりましたけど、

来たばかりの頃はそれすらあまりわかりませんでした。

かつては殺人率の全米トップを誇ったすぐお隣りのイーストパロアルトですら、

青い空の下にかわいらしい一軒家が並び

ドラッグとかギャングアクティビティとか想像もつかなかったりします。

 

治安を判断するのに便利な 一覧表のようなアンチョコが欲しいと思ってた所に

最近発見した地図があるので、ここでシェアしてみます。

 

Opportunity Zone・オポチュニティーゾーン、略してOZの地図

 

これは犯罪率とは関係ありません。

純粋に世帯所得から低所得エリアを割り出した地図です。

が、2017年作成と情報としては新しいです。

 

例えばこちら。

 

https://www.cims.cdfifund.gov/preparation/?config=config_nmtc.xml

 

カリフォルニアに特化したものはこちら

(鉄道の計画とかも同じ地図に出てくるのでそれは消して、

Opportunity zonesという所だけに注目して下さい。)

 

いずれもデータ量が多いので

きちんと表示されるまで時間がかかるかもしれません。

 

これはトランプが就任してすぐに打ち出した節税対策用にまとめられたものです。

不動産売却の際に生じる税金を貧しい地域に投資したら優遇。

その地域がOZ・オポチュニティーゾーンという名前です。

10年持ち続けたらキャピタルゲイン税は取りませんという、

いわゆるお金持ちに対する優遇措置。

庶民の多くには全然関係ない節税プランです。

それぞれの州知事が地元の貧しいエリアをその際に選定、

IRSも絡んでいるので情報は新しいし正確なはずです。

 

サンフランシスコのお出かけ時はもちろん、

タホなど遠くへドライブする途中で休むエリアを考える時

ちょっと東海岸とか知らない土地へ足を伸ばす時などに参考になると思います。

 

地図に含まれているパロアルト近辺のエリアは

イーストパロアルトやメンローパークのイーストサイドです。

どちらのエリアも全米平均に比べたら家の価格はもう高くて、簡単に手が出ません。

住宅売却の利益分だけを投資して買える不動産がどれだけある事やら。。。

 

イーストパロアルトは高速道路の西側(本当にパロアルト寄りの部分)が中心で

イーストパロアルト中心部のほとんどのエリアは少し所得が上になってるんですね。

 

この選定に深く関わったのがショーン・パーカーという有名人。

ナップスターの設立者でフェイスブックの初代CEOです。

彼のセンスが古いと地元では不評ですが、

このOZは世帯所得を元に計算されているので、あまり操作はできないはず。

いくらこの辺の住宅価格が高くても、

昔から住んでいる人の所得はそれほど上がってない

そしてパロアルトのすぐ西側の方が所得は低いものと見られます。

実際一軒家ではなくアパートが多いです。

 

治安に関してはあくまで参考値です。

大体この辺の世帯所得が低いと頭に入れて、

意味もなくフラフラしたりしないように心がけたらいいかなと思い紹介しました。

 

先日紹介したThe Unscientific Bay Area Mapと照らし合わせても面白いと思います。

siliconvalleyway.hatenablog.com