訴訟社会の悲しいトコロ

アメリカは訴訟社会、日々暮らしていても感じます。

 

例えば周りにいる弁護士の数が日本より多い。

弁護士がかなり専門化している。

日々生活しているとクラスアクション・集団訴訟の勧誘が来る。

実際何もしていないのに勝訴したからとクレジットをもらった事がありました。

 

自分に陪審員の召喚状が来た。(私は日本国民なのでパスポートコピーを送り解決)

知り合いが陪審員に召喚され、スケジュール変更を余儀なくされる事がある。

 

何より悲しいのが、

いつ何で訴えられるかビクビクしながら生活しなくてはならない点。

 

最近、近くのレストランが閉店になりました。

その理由が裁判に訴えられて金銭的に続けられなくなったから。

 

これはADAと呼ばれる障害者を保護する法律に絡んだ訴訟。

ADAはAmericans with Disabilities Actの略です。

この法律は1990年からあり、

障害者が使いやすいように設備等を整えなくてはいけないとか、

職場で差別してはいけない等の障害者を守るための内容。

それが最近、法律を遵守していないと

色々な会社のウェブサイトなどを次々訴える人が出てきたそうです。

フロリダやカリフォルニアで裁判が急増中だとか。

 

シリコンバレーでは年代の古いホテルやレストランが次々に訴えられ、

私の行っていたお店も閉鎖を余儀なくされたのです。

そこは3件訴えられてしまったそう。

窓際の屋根が落ちてきているものすごく古い作りのお店で、

お手洗いには階段があります。

障害者にとってaccessibleではない、簡単に行けないから違法だと言う事でした。

昔からの馴染みのお客さんも多く、週末は列ができるほどだったのに残念です。

 

ADAに関する裁判では、この分野を得意とする訴える専門の弁護士さんがいるし、

調べてたら守るのを専門とする弁護士さんの広告も出てきました。

 

他にも障害者マークにの駐車場に

"minimum fine $250(罰金最低250ドル)"などという

表記が足りないというだけで訴えられた所があります。

 

訴訟で勝てば

少なくとも4千ドル(本日レートで44万6千円)は支払われるとの事で、

30ヶ月で37件も訴えている女性がいるそう。

 

訴えられる人の事はもちろん、訴える人の事を考えても心が痛む悲しいお話です。

 

このブログだって

障害者対応の音声読み上げ対応などをしていないと訴えられたら

あっという間に敗訴ですよ。

まずは目に止まるほどメジャーなブログにしなくてはいけませんがね。

マイナーな片隅的な事しか書いていないのでそんな心配もいらないですね(苦笑)

 

siliconvalleyway.hatenablog.com