アメリカの大学受験・・・Early Admission

クリスマスホリデーが明ける頃、

高校のシニア達は長かった大学受験の山を越え、ストレスから解放され始めます。

ほとんどの大学が1月1日あるいは15日が願書の締切日。

必要書類やエッセイなどは提出し終えているからです。

 

あとは面接やオーディションを希望する人が直接学校に出向いたり、

近くに場を設けてチャレンジしたり、

追加資料を求められて送ったり、学校の成績を追加で送ったり、

年明けは色々なコンペティションが開催されるので

その結果を送ってアピールしたりして

カレッジ側と連絡を取り続けます。

これがRegularと呼ばれる通常スケジュール。

 

こちらの大学はEarly Admissionという制度を設けていて

レギュラーのスケジュールよりも早く合否を出してくれます。

大体450のカレッジが行なっているシステムです。

 

まずはアーリーで一定数の合格者を出し、

次いでレギュラーから必要定員に達するまでの生徒を確保します。

多くの場合、アーリーの方が合格率が高いのですが、

そうではない大学もありますので、希望校の事前リサーチが必要です。

 

アーリーには大きく分けるとEarly DecisionとEarly Actionがあり、

前者は合格したらその大学に通わなくてはならず他の大学には行けません。

binding・バインディングと呼ばれる制約があり、

協定を破ると他の大学にすら通えなくなる可能性があります。

学校によっては他校の受験すら許されません。

有名校はこのシステムを採用している所が多いです。

 

一方、Early Actionの方はもう少し緩やかで、

通常は合格してもレギュラーの試験結果が出るまで返事を待ってくれますし、

何校でも一緒に受験できます。超難関校ではない所が多い印象です。

 

意中の学校が決まっている場合や

難関校をちょっといい確率でチャレンジしたい人などが

Early Decisionを使うといいです。

 

我が家はEarly Actionを滑り止めのようにして使いました。

早く合格通知が出れば子供のストレスもぐっと減るので

クリスマスホリデーも明るい気分で臨めます。

まだ本命はこれからなので完全に浮かれる訳にはいきません。

今、頼むよ〜という心境です。

 

いずれにしても学校によってアーリーのルールが違うので、

志望校を絞ったら一校一校システムを再確認する必要があります。

中にはSingle Choice Early Actionなどという

バインディングありのシステムを採用してたりしますので訳わかんなくなります。

一つ一つ個性があって複雑なのが、アメリカの大学受験の特徴です。

 

カウンセラーによると

アーリーで受験するのはせいぜい4校くらいにしないと

スケジュールがきつくなるとの事でしたが、7校受けてる友達もいました。

 

多くの場合、アーリーは11月1日あるいは15日が締め切り。

結果は12月に来る所が多いです。2月の所もあります。

アーリーで志望校が決まればそれはそれは最高のクリスマスホリデーを楽しめます。

難関校に受かった人たちはこれまでものすごく頑張ってきた訳ですから、

嬉しさは隠しきれません。。。親もね。

学校側はあまりこの時期に騒がないように忠告メールを回してますが、

SNSなどであっという間に噂は駆け巡ります。

またNCAAと呼ばれるアスリート(スポーツ選手)達の受験も同じように

早く結果が出ます。

こちらの大学は青田買いをするので、一部のごくごく優れた優秀な人も

早ければシニアになる前から大学が決まっています。

 

クリスマスから新年にかけては、有名校の名前や武勇伝が飛び回り、

なんかキラキラしている時期なのです。

 

何でもギリギリの我が子はエッセイの締め切りを眼前に控えながらも

ホリデーに入った途端、

アーリーでスタンフォードに決まった子の家のパーティーに行ったり

(お前はそこで一緒にはしゃいじゃダメだろって心の声にして送り出しましたよ)

ショッピングに出かけたり

一緒にキラキラしてました。

 

レギュラーの締め切りが終わった年明けは

友達十人で海辺の一軒家にお泊まり。

こちらの計画は良かったのですが、同じタイミングで嵐がやってきて海には行けず

素敵なレストランに入ったら停電という笑い話付きで戻ってきました。

どうもキラキラしきれないのが我が家です。