アメリカの大学受験・・・ボランティア編

ボランティア大国のアメリカ。

これが大学受験にも影響を与えます。

アプリケーション(願書)の中に

どんなボランティアをどのくらいやったかを書く欄があり、

何種類でも申告できるのです。

 

確かにどんなボランティアをしてきたかで

テストスコアや成績だけでは見えてこない人柄が垣間見られます。

 

サッカーをやって来たなら

小さい子にサッカーを教えたり、試合のレフェリーをやったり

(報酬が出る場合もありますね。職歴はまた別の欄で申告できます。)

教会に通っているなら、そこのボランティや布教活動で海外に行ったり。

日本だと宗教はなんかご法度なイメージですが、

こちらは真面目にやっているならそれで評価されますので、むしろいいイメージです。

 

病院や会社、飲食店などこれから自分が進みたい分野のボランティアをやってみたり。

 

ボランティアは星の数ほどあり、学校でも紹介してくれますし、

こちらの人は募集広告がなくても

自分から電話してボランティアさせて下さいとお願いしたり、

あるいは自分で勝手にボランティアを作ったりと活動的です。

 

親がボランティアの場を与える事も多々あります。

小学校4年生の時のクラスメイトはフランス語を話すため、

夏休みに幼稚園くらいの子供達を集めてフランス語と算数を教える

無料のサマースクールを自宅で毎年開催していました。

これって、大変なのは親です。

募集広告から当日の子供たちのスナックやお世話まで

全部責任持ってやらなくてはいけません。

 

学校も一定時間以上ボランティアをすると

特別評価としてカレッジに申告してくれる所があります。

 

一定の条件をクリアした場合、国から表彰を受ける事もできます。

Presidential Volunteer Service Awardといい、高校生の場合

1年に100時間以上のボランティアをするとブロンズ賞がもらえます。

https://www.presidentialserviceawards.gov/the-award

 

大学受験には州レベル以上、

国レベル、国際レベルのコンペティションで勝った履歴とか

プレジデンシャルレベルの表彰とか、

きちんとしたものしか通用しないと言われています。

それも大抵高校に入ってからのもの。

小学校の時に学校で一番足が早かったですとか言っても

アプリケーションには書けません。

 

これって結構大変な事です。

州で優勝できるようなチームに入っていたり、

個人でピアノコンクールで世界大会に出ていますとかいうレベルじゃなければ、

なかなかその欄を埋める事ができないのです。

 

そんな時の強い味方が、ボランティア!

テストの点数が良くなくても、運動音痴でも音楽の才能がなくてもできるのです。

 

そして、パロアルト高校は全米で唯一

このプレジデンシャル・ボランティア・サービスの申請をしてくれる学校です。

生徒たちは学校にどこで何時間ボランティアしたかを報告すれば

学校が一括して表彰してくれます。

 

以前は用紙をダウンロードしてボランティア先からサインをしてもらう方式でしたが、

今はそれも電子化されて、メールからウェブサイトに誘導して、

ボランティアをした団体や個人から承認をしてもらう形に変わりました。

 

我が家は頑張ったけど、最高のレベルには達しませんでした。

それでもトランプのサイン入りで表彰状が送られてきましたよ。

(だからもっと早くボランティアして、

オバマの時代にもらっておけ〜って言ったのになぁ。)

 

この表彰、病院などでも申請してくれる所があるので、

調べてみる価値があると思います。

表彰されなくてもきちんと働いた功績は評価されるはずです。

Presidential レベルの表彰は滅多にないです。

後日、Presidential Scholarsという素晴らしい褒賞について書きます。