車で追突されまして・・・保険処理編
事故後に発生した保険処理の複雑な手続きのまとめです。
停車中に高校生が後ろから突っ込んできて、私の車が前へ押し出され
3台の車が巻き込まれた玉突き事故でした。
siliconvalleyway.hatenablog.com
保険会社は私の車がFarmer's、相手方がAllState。
一番先頭の車の保険は
ぶつけてきた後ろの車が払う事になったので今回は関係しませんでした。
が、事故後に何人かから言われたのは、
3台の玉突きでは一番先頭の車は真ん中の車が払わなくてはいけないケースが多い
との注意。
つまり今回は私が悪くなくても前の車の修理代を払う羽目に陥る可能性がある。
先頭の車は救急隊とやりとりしてる間にいなくなってしまったし、
後ろの車と情報交換してるのを見たので私は何もメモしていませんでした。
Farmer'sが当初、先頭の車の連絡先をAllStateから教えてもらえなかったので
時間がかかってると言っていたのは、
この辺も保険会社同士でのかけひきがあったのではと思われます。
〜教訓: いかなる場合でも関係者の連絡先は交換しておきましょう。
目撃者の連絡先もあるとより良いですね。
Day1:まずは事故現場から自分の保険に電話を入れ、必要情報を渡し、
指示を仰ぎます。
過去にも何回かかけている事故専門フリーダイヤル。
コールセンターの人から私の意識確認をする簡単な質問や、
落ち着かせよう、リラックスさせようというユーモアや励ましの言葉を
何回ももらいました。
いつもより担当者が親切で時間もかかる所に
事故の大きさがこれまでとは違う事を感じます。
その際、自分の事故を扱うクレームナンバーと担当者名をもらいます。
今後はどの作業をするにもこの番号が必要。
〜担当警察官の連絡先も聞いておきましょう。事故の情報はここにまとまっています。
Day2:保険会社からクレーム受理確認の手紙。
郵送されてきますが、最近はオンラインですぐに見られます
・・・のはずなんですがね、今回はアクセスしても全然見られませんでしたよ。
そして、過去の経験から
アクセスできてもこのサイトはすぐにクローズされてしまいます。
〜記録は自分でもまめにコピーするのが正解。
Day3:Farmer'sからの電話連絡。会話を録音し事故状況の確認。
怪我はないかと聞かれ、どこも痛くないけど身体中がバキバキで左がひどいと伝えると念のために病院へ行けとの事。
〜大丈夫だとしてもその事を証明するためにも行っておいた方がいいです。
同日。車の修理を査定するAutoNationの担当者からも連絡。
簡単な契約書のやりとりをします。サインがないと彼らも動けないので早めに。
Day4:衝突してきた車の保険会社AllStateから携帯に電話。
事故状況を聞きたいという内容の留守番電話でした。
相手側の保険会社だし、携帯だったし、ちょっとびっくり。
Farmer'sに確認した所、警察が入ったし、
必要情報は提供してあるから返信しなくてもいいとの事。
下手な英語で余計な事をしゃべって不利になると嫌なので無視しました。
この担当者からは合計2回電話が入りますがどちらも無視。
Day6:相手側の保険が修理等を担当する事になったので
Farmer'sの無保険者用窓口と障害担当窓口はクローズするとの連絡。
ぶつけたきた高校生の車は親の友達の車。オーナーは海外に滞在中。
車にあった期限切れの保険カード以外、保険の状況がわからない状況だったので、
自分の保険の無保険者用窓口が当初開かれていました。
この時点で初めて相手側にも有効な保険のある事がわかり安堵。
Farmer'sではなく、Allstateのクレームナンバーと担当者名を新たにもらいます。
Day7:相手側AllStateの事故担当者から電話。
この後も彼とはひんぱんに連絡を取り合う事になります。
一連のやりとりした人の中でもとにかくマメでしっかりした人でした。
名前や声、話し方からしてアジア系。
Day12:車の査定担当より査定が確定したとの連絡。
"over threshold"ですが、判断は保険会社なのでその後の連絡を待ちます。
(修理額が車の流通額の75%を超えている状態。全損の可能性が大。)
Day19:保険会社のTotal Loss Specialistから連絡が入ります。
全損スペシャリスト?そんな専門家がいるのかと驚きましたが、どうも手慣れてます。
その後、送られてきた手紙にはお悔やみの言葉?とともに、私の車の査定額の通知。
どうしてその査定額なのかという資料がどっさり。
たぶんここで”なんで自分の車はこんなに安いんだ!”と揉めるんでしょうね。
ざっくり言うとブルーブック(という中古車価格の情報誌)の値段から
保険の免責分をひいた額です。手数料等も上乗せされます。
Day20:査定額が決定した後に自分の車の細かいオプション情報が欲しいとの連絡。
ディーラーが車に貼っていたWindow stickerというものがあったら送れというので、
しっかり取っておいた私はスキャンして送りました。
事前の査定額と細かいオプションの差は大した事なかったせいか、
私がネゴしなかったせいか、結局査定額に変更はありません。
Day21:保険がカバーするはずのレンタカーを借りなかったので、
使われなかったレンタカー代が丸々振り込まれました。
私の保険プランでは事故から21日間、毎日レンタカー代が出る事になっています。
一連の事故処理で最初の入金です。
Day22:全損処理の手続きを郵送でします。
送られてきた必要書類にサインをし、"Title"と呼ばれる車の権利証書を同封します。
同時に家に残っていたスペアキーも封筒に入れました。
UPSやUSPSではなくFEDEXでしたね。ここが一番信用置けるのでしょう。
わざわざ悪名高きDMVに出向いて並ばずに済んだので助かりました。
この時点で初めて全損になった車の任意自動車保険の解約手続きを進めます。
事故でレッカーされた時点で解約の連絡を入れたのですが、
修理工場でのやり取りの際に保険がないと万が一の時に困るとの事。
車のタイトルが他に渡った時点で保険は解約するべきなんだそうです。
さらに私の車には5種類ものWarranty(保証)が
オプションでつけてあり解約の手続きが必要です。
メンテナンスの前払いパッケージとかタイヤプロテクションというプログラムとか。
契約書には判読不能なほど小さく解約の条件が書いてあるものもありますが、
わからないものも。
車を購入したディーラーに電話し、回り回されようやく担当者にたどり着きました。
これがとにかく大変。
電話では愛想のいい人ですが、全然動かない。次の車の提案だけしてくる。
2ヶ月経っても一向に進みません。
メールの返信もろくに来ない。
担当者は修理代の査定もしたAutoNation。販売もやっています。
アメリカでは一度払ったものを返金してもらうのはとっても労力がいります。
今回のWarrantyがいい例です。
今でも定期的に連絡を入れてはいるものの、ほぼ無視され続けています。
Day24:全損分がごっそり振り込まれました。
査定額を交渉しなかったとは言え、
それなりにまとまった額だから急にリッチになった気分。
この早さ、アメリカにしては恐ろしい。
まずはFarmer'sが私に支払い、あとから相手方のStateFarmに請求するそうです。
お金を振り込んでまずは口封じという感じもする。
Day32:保険の免責分が振り込まれる。
Farmer'sが相手側の保険会社と交渉してくれました。
日々の保険代を安く抑える為に免責額は高めに設定してあったので助かります。
後日、免責額はもう少し低い額に変えましたよ。
Day68:ようやくポリスリポートが届く。2ヶ月以上よ〜。
もう一度、音信不通になっているWarrantyの担当者に連絡する。
ポリスリポートは必要らしいので送る。そして再び、メールの返信はなくなる。
Day71:通っていた鍼とファミリードクターの代金がAllStateより振り込まれる。
もうこれ以上請求はしませんという契約書にサインをするのが交換条件。
事故の場合、むち打ちとか治らない症状の人などもいるし、
私のように肩こりなのか何なのかわからない人もいる。
あるいは後から症状の出る人も。
カリフォルニアは州の法律でこの辺が保護されているらしいのですが、
これを放棄してもうこれ以上請求はしませんという契約をしました。
私の場合、相手方の保険会社の人がまめに体調を聞いてきていて、
診療所に通う時も2〜3回で治るといいねなどと釘をさされていました。
6回分請求した所で先方からもうこれ以上は出さないとやんわり言われてましたし、
水増し請求とか本当に面倒くさかったので。
その辺の詳細はこちら。
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もし、もっと治療を続けたい場合は、
保険会社からさらに保険処理番号をもらって通い続けるようです。
弁護士を雇えば、この辺はうまく立ち回ってもらえて
もっと楽に継続できるのかもしれません。
AllStateはデビットカードの番号から速攻で振り込んできました。
ほとんど使う事のないデビットカードはこんな使い方もできるのかとびっくり。
この支払いをもって、私の今回の事故に関する保険会社とのやりとりは終了です。
ほぼ2ヶ月半でした。
やり取りした担当者はFarmer'sが6〜7人、AllStateが2人。
Farmer'sはそれぞれの窓口で担当者が違う。
最初に教えられる担当者はたぶん上の方の人で現場とは違う人。
現場は子会社の人だし、東海岸だし、複雑で訳がわかりませんでした。
名前だけ紹介されて連絡を取り合わなかった担当者もいます。
電話をしろと言うので掛け直しても留守電。
しかも時差があるので、数日間留守電ばかりの人も。
文句だって誰に言っていいのかわからない。
今回は相手方の保険会社の人とばかりスムーズに連絡をし、
処理してもらった感が高いです。
残るは心の傷とWarrantyの返金交渉。
生まれて初めて鍼に通うという貴重な体験もしましたが、事故は面倒臭い!
やっぱり無事故が一番です。