Year Book・イヤーブック

パロアルトの学校はめでたく一年が終わり、長い夏休みに入りました!

あちこちで卒業式の光景や写真を目にしましたよ。

この時期は色々な思いが入り混じって感慨ひとしお!

そんな時期に学校で配られるのが、Year Book・イヤーブックです。

日本でいう所の卒業アルバムみたいなもの。

アルバム委員の生徒たちが一年かけて編集をします。

 

日本との大きな違いは、

卒業する最終学年の人だけが購入するのではなく、学生全体が購入するという所。

毎年毎年、この時期になると子供達が持ち帰ってくるのです。

だから机の引き出しとかに山積み!

中身は日本のと同じように、子供たちの顔写真、クラスの集合写真、

学校での授業風景・クラブ活動やイベントなどの写真が中心。

 

更にこちらならではだと思うのが、中のページ枠を買う事ができる点。

卒業する学年の保護者はページ半分や4分の1などのスペースを買う事ができ、

自分の好きな写真やメッセージを入れてもらえます。

赤ちゃんの頃の写真や思い出の写真を並べて

”おめでとう””愛してる””so proud of you(誇りに思う)”などと

上手にメッセージを贈るのです。

自分の子供の優しさや頑張った点などを嫌味なく上手に文章にするあたりは

文化の違いを感じます。

私は照れ臭いのと素敵なメッセージを書ける自信がないので買った事がありません。

 

イヤーブックには誰もが公平に露出するようにとの配慮はいらないのです。

学校で沢山活躍している人やページ枠を買った人の写真が沢山入っているのです。

それが当然。人は人、自分は自分というお国柄がここにも反映されています。

 

 

子供二人が同じ小学校に通っていた時

2冊も同じのは必要ないと思って一冊しかオーダーしなかったのに、

二人ともそれぞれ1冊持ち帰ってきました。

翌年も同じように2冊持ち帰られたので訳を聞いてみたら、

頼んでいない子にも配っていたのだとか。

学校は一定枠、貧しいエリアからの学生を入れていて、

そういう人たちは給食が安くなったり、

フィールドトリップ(遠足)のお金や教材費などを

みんなで出してあげたりするのが常識です。

イヤーブックも同様に買えない人たちのために

小学校が一部を無料で配っていたのでした。

しまった!

母はこれで学習し、三年目からはしっかり二人分をオーダーするようにしました。

 

値段は高校で一冊$75、中学が$45。

小学校は人数が少ないから表紙もソフトカバーで$25くらいだったような。

 

イヤーブックの余白には友達からメッセージを寄せ書きしてもらうのが恒例です。

そのために下の子は最終日の朝7時に学校へ行きました。

学校がその時間にイヤーブックを配り始めたのですよ。

子供たちは毎年嬉しそうにイヤーブックを持ち帰り、何回も開いては眺めています。

 

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上がパロアルトハイスクール、下がガンハイスクールの今年のイヤーブックです。

なんとなく表紙に学校の個性が出ている。

SKOはブログにも登場した流行語。

VIKEはVikingsの略。

学校のニックネームがバイキングなので、よくGo Vikesって使うんです。

ガンハイはアジア系が多くて、スコアも高くてもっと真面目な学校なのでね。

きれいに仕上がってますね。

 

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