多すぎて悩む中学校の選択科目

パロアルトでは6th grader・6年生からの3年間が中学生。

日本よりも一年早く始まり、高校生活が4年あります。

 

小学校までは親が朝と帰りに送り迎えしなくてはならないのですが、

中学から大半の子が独立して自転車やバス、徒歩など自力で通って来ます。

ちょうど成長期に当たる彼らはこの3年間にみるみる成長し、頼もしくなります。

同時に小学校までは割と学校にお任せだった授業内容も

自分で選ぶものが増えて来ます。

 

うちの子の学校の内容はこちら。

 

Grade 6

CORE

Music

Exploratory Wheel

 

Grade 7 & Grade 8

CORE

Elective

Elective

*All students will have Advisory.

 

 

COREというのは必修科目で

English/Language Arts/ History/Social Studies/ Mathematics
Science/ 
Physical Education

英語、語学(フランス語、スペイン語、ドイツ語、日本語、中国語から選択)、歴史、社会、数学、理科、体育の事。

 

6年生はMusic・音楽が必修で、

オーケストラ(弦楽)、バンド(管楽)、コーラスのどれかを

取らなくてはいけません。

 

Exploratory Wheelというのは

アートや技術家庭科、コンピュータ、劇、コミュニケーションなどと言った

複数の科目。

グループ毎にシフトを組んでぐるぐる回らせるので、Wheelと呼んでいます。

 

7年生、8年生になると選択科目がさらに増えて来ます。それがElective。

2つ枠があるので通年のクラスなら2つ選べばいいのですが、

音楽と語学以外はSemester Classという半年間のクラス。

その場合は一年に2つ、最大で4つ選ばなくてはいけません。

 

リストはこちら。

Full Year Electives

Music
Band, Concert

Band, Symphonic Choir
Orchestra

World Language French 1A

French 1B*

Japanese 1A Japanese 1B*

Spanish 1A Spanish 1B*

German 1A

Mandarin Chinese 1A

Spanish Bridge 6** Spanish Bridge 7** Spanish Bridge 8**

Mandarin Bridge 6** Mandarin Bridge 7** Mandarin Bridge 8**

Semester Electives

Art
Art 1A

Art 1B*
Multimedia Art* Ceramics and Sculpture*

Communications Broadcast Media ** Video Production Creative Writing

Drama Drama 1A

Drama 1B*

Engineering Technology Beginning Architectural Drawing Industrial Technology and Arts 1A Industrial Technology and Arts 1B

Family & Consumer Sciences(FCS) Creative Sewing

Foods and Nutrition
Home Economics (FCS Skills for Life) Regional and World Foods*

Information Technology Computer Applications Computer Creations
Web Design 1A

Web Design 1B*

Unique Offerings
Design and Technology (FUSE) Forensics
Money Matters
Leadership**
School Service/Student Aide** Yearbook

 

コンピュータが必須なのに加えてWebデザインなどは選択です。

エンジニアリングテクノロジーでは電気自動車を作ってました。

一人乗りのカートサイズです。

もーう、どれも楽しそうで悩んじゃう!

ってのは私で、子供は淡々としてますけどね。選択ももう本人にお任せ。

最後に親のサインが必要なので黙ってサインだけしました。

 

中学になるとクラスがなくなります。

担任の先生に代わるものとして

Advisory teacherという先生が2〜3人のチームを作り子供たちに割り当てられます。

週に何回かはその先生のクラスが当たり、

Advisoryという時間にはその先生の部屋に行って

連絡事項を受けたりするようになります。

 

小学校までは先生との懇談の場がありましたが、中学であるのは6年生の時だけ。

あとは希望した時のみ。

 

出来のいい母親は子供のスケジュールを把握してると思いますが、

私は中学からさっぱり学校の事がわからなくなって来ます。

 

尚、複雑なことに数学が得意な人は

1学年・2学年分飛ばして先のクラスを取っていたりするので、

それに合わせてスケジュールを組む必要があります。

 

このリストにはありませんが、音楽にはhonorクラスと言う

希望者あるいはオーディションを通った人だけが参加できるクラスや、

他の学校の人たちと一緒に演奏するクラス。

あるいは早朝に集まるジャズバンドなど、学校が認めるクラスは他にもまだあります。

 

逆に補習のサポートも沢山あります。

ALD (Academic Language Development)

AVID (Advancement Via Individual Determination)

Math Workshop

Read 180 (Academic Enhancement)

Resource Program/Study Skills

Writing Workshop

など。

それぞれの科目で指定されたらこれらのサポートクラスを

スケジュールに組み入れます。

 

また集団行動のスケジュールについていけない障害がある人などは

Indivisual Plan・個別の時間割を作り、

必要であればサポートの人間がつくようになっています。

 

小学校まではクラスメイトとほぼ同じスケジュールで行動していましたが、

中学からはそれがなくなり、一人一人が自分のスケジュールで動くという、

もう日本の大学生活のようです。

 

休み時間が短くて広いキャンパスを次の授業へと移動しなくてはならないので、

みんないろんな方向へ足早に移動します。休んでない印象。

 

その影響か、この頃からお友達といつも一緒という事が少なくなり、

日本のように友達と一緒にトイレに行くような雰囲気ではなくなってきます。

もう少し一人一人が自立していて、もう少しドライな感じです。 

こちらの人はあまり他人の事を詮索しないで、

”人は人、自分は自分”みたいな雰囲気になるのもわかります。

 

蝶よ花よと親がべったり子育てをしていた小学生から、

自立した高校生になる橋渡しはこんな中学校のシステムからも作られるんですね。。。

 

 

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