パロアルトの公立小学校

スタンフォード大学と共に発展してきたパロアルトには

私立・公立とも沢山の学校があります。

ここではPalo Alto Districtが管轄する公立小学校のみをご紹介します。

 

 

1. Addison Elementary・アディソン

ダウンタウン近くにある割とおっとりした学校。

パロアルトでは一番古いスパニッシュ建築の校舎が現存している。

アジア系が急増しているこのエリアで未だに半分以上の生徒が白人で64%。

パロアルトでは唯一過半数を超えています。

テストスコアは80%前後。

親たちのボランティア熱がすごい。

マジカルブリッジ(というただ今拡大中の動き)の発祥地。

これについては別途説明の機会を設けようと思うのだけど、ここのお母さん達が

障害のある子も一緒に遊べる遊具を公園に設置して話題になっています。

 

2. Barron Park Elementary・バロン・パーク

パロアルトの中では唯一評価が下がってきている学校。

ヒスパニック系が28%と最も多く、低所得者の割合も25%。

テストスコアは数学が55%、英語が52%。点数の低下が著しく、

その他の人種との差が開いてきている。

数学を見てみるとアジア系が97%、白人が68%なのに対し

ヒスパニックは15%と州の平均を大きく下回るスコア。これは問題です。

ここの近所だけど子供を行かせたくないからとプライベートに入れる人も耳にします。

 

3. Duveneck Elementary・デューべネック

アカデミックの強い学校。ひところはテストスコアが後述のフーバーよりも高くなり、多くの勉強好きアジア系生徒を惹きつけた。

教育熱心な親が多く、親の82%が大学院以上を卒業しています。驚異的。

また先生達も熱心で遅くまで学校に残って翌日の準備をする姿が見られます。

白人4割、アジア系3割。低所得者は6%。

 

4. El Carmelo Elementary・エル・カーメロ

パロアルトの真ん中、ミッドタウンにある学校。

ここの人種トップはアジア系で36%!調べた私もびっくり。

白人が減っているんですね、34%。低所得者は13%です。

テストスコアは数学が83%に対し、英語が低く74%です。

 

5. Escondido Elementary・エスコンディード

スタンフォード敷地内にある学校。スパニッシュ・インマージョンという

スペイン語と英語の両方で授業を行うクラスがあり、

卒業旅行は有志でコスタリカへ出かけます。

英語が母国語ではなく特別にELDというクラスを受けている子は19%、

それほど高くありません。

英語が第一言語だけど、スペイン語も習わせたいという子が多いです。

大学院以上を卒業している親は74%。

 

6. Fairmeadow Elementary・フェアミドウ

ミッチェルパークという図書館もある大きな公園と中学校に隣接した環境のいい学校。

白人40%、アジア系36%、ヒスパニック11%、低所得者6%。

テストスコアは80%くらいで、そこそこいいし、

大学院以上卒の親が73%と典型的なパロアルトの縮図です。

 

7. Herbert Hoover Elementary・フーバー

アカデミックに力を入れている学校。居住地ではなく抽選制。

当然お勉強熱心なアジア系が多く集まり、68%。白人は10%です。

テストスコアの平均点は数学93%、英語92%。やはり高い!

ELDの生徒は23%と多め、低所得者は7%です。

 

8. Juana Briones Elementary・ブリオネス

全校生徒数が320名とパロアルトでは小規模。(他は500名くらいいます。)

白人41%、アジア系31%、ヒスパニック12%。低所得者14%。

テストスコアは85%前後。

こちらもパロアルトの典型的な雰囲気です。

 

9. Lucille M. Nixon Elementary・ニクソン

スタンフォード関係者が多く、エスコンディード同様に生徒の出入りが割と多い学校。

白人44%、アジア系32%、ヒスパニック10%、低所得者7%、ESL23%。

通常、黄色いスクールバスはイーストパロアルトという

隣の低所得者が多いエリアから受け入れている生徒が使っていますが、

この学校は山側で居住エリアが広いため、市内からでもスクールバスに乗れます。

 

10. Ohline Elementary・オローネ

敷地内にファームがあり羊などの動物や野菜を育てるのんびりとした学校

・・・のはずが、近年中国語のインマージョンプログラムが始まり、

勉強熱心なアジア系がどっと流入しました。

ここの理科はFarm Scienceと呼ぶ独自のプログラムだったり、

自分たちで育てた野菜で料理をしたり、個性的です。

フーバー同様に抽選制。

テストスコアは80%前後。

白人47%、アジア系32%、ヒスパニック8%、

低所得者は最も少ない3%、ELDも8%と最小。

親の80%が大学院以上卒です。

 

11. Palo Verde Elementary・パロベルデ

閑静な住宅街にある学校。ここも人種の逆転現象が起きていました。

アジア系が最も多く44%、白人39%、ヒスパニック7%、低所得者3%。

テストスコアは数学が85%、英語が80%。

大学院以上卒の親は75%。

 

12. Walter Hays Elementary・ウォルターヘイズ

パロアルト一番の高級住宅街オールドパロアルトにある小学校。

かつてはスティーブ・ジョブズも歩いて子供の送り迎えをしていました。

アジア系流入の波にのまれたこの地で白人最後の砦とまで噂されていますが、

もはや決壊寸前?

白人46%で半分を切りました。アジア系31%、ヒスパニック10%、

低所得者9%、ELD11%。

隣接した大きな公園にはPalo Alto Junior Museum & Zooという

子供がいつまででも遊んでいられる無料のスペースや

アメリカ初の子供専用図書館Children's Library、オペラなどが開催できるホール、

プールなどがあり、近隣から多くの人々が訪れます。

 

以上。

 

公立なので授業料は無料。

自治体からの補助金や税金、親たちなどの寄付金から学校が運営されています。

 

小学校はアメリカにしては珍しく徒歩圏内にあり、多くの子供達が歩いて通学します。

(あるいは、自転車、スクーター、キックボード、ゴルフカート、スケート、なんでもアリです。

送り迎えする大人もね。)

7番と10番は抽選制なのでパロアルト市民ならどこに住んでいても通えます。

こちらは車での通学がどうしても多くなりますね。

 

パロアルトはこの公立校のレベルの高さから学校が良いと評判です。

でも小学校はシリコンバレー近隣の都市でも一定以上の水準の所が多く

皆いい学校だと思います。

アジア系からすると勉強は少ないかもしれませんが、

情操教育など満足いくものだと思います。何より子供達は学校が好きで楽しそう。

 

中学、高校になると公立で一定のレベルを保つのが

地域によっては難しくなってきます。

 

パロアルトの中高データは追って紹介していきたいと思っています。

 

尚、データはGreat SchoolとCalifornia School Ratingから抜粋しました。

 

 

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