Citation・違反切符の取り消し
警察やお役所から違反切符を切られた時、
正当な理由があれば申し立てて取り消してもらう事ができます。
結構、周囲の人がスピード違反を取り消したりしています。
噂によると切符を切った警官が裁判に現れなければ勝てるとか。
警官は多忙なので勝率が高い???詳細は知りません。
私もこちらに来てから何回か不服な事があり取り消しました。
過去には、行ってもいない地域で二重駐車をして罰金を払っていないからと
あらぬ罪を着せられ召喚状が届いた事もあります。
もちろん、当日の自分の行動範囲を証明するレシートやらを必死にかき集め
取り消してもらいました。逆にこちらが訴えたい気分です。
今回はもっと穏やかなケース。
パロアルト市が発行した駐車違反切符の取り消しです。
最近、自宅前の路上駐車が2時間までの制限付きになりました。
住民はあらかじめ許可証を申請して見えるように車に置いておけば
無制限で駐車できます。
ただ、それがアメリカのお役所仕事で、しかもホリデーシーズンと重なったため
思うように申請が進みません。
私自身の怠慢もあって、うっかり家の前に止めている間に
違反切符を切られてしまったのです。
まずはこちらがその切符。
色々プライバシー保護のために麦チョコを置いて見たのですが
なんだか動物の○○みたいですね。絵的に美しくなくてスミマセン。
私のとった行動を説明します。
*とりあえずは切符を切った下請け業者に電話して、
許可証を申請中だと事情を話してみます。
〜予想通りシティに言ってくれとの返事。
*シティの許可証担当者に電話して見ます。
”あ〜それは大変だ。市役所の受付に異議申し立てできる場所があるから、
そこに来て申込書に記入してくれ。俺もいたら手伝う。”との事。
快い返事をしてすっぽかすのがアメリカ人。
早速、市役所へ出かけ受付へ。案の定、担当者は食事中との返事。
とりあえず自分は許可書の申請中であると用紙に記入して、
後は担当者が取り消してくれる淡い期待を持ちながら帰ります。
年が明けて忘れた頃、一通の督促状が届きました。
そして、そこには文句があるなら罰金を一度払ってから言うようにとの内容が。
安くはないけど、驚くほど高い額ではないし、自分も暇ではない。
何より面倒臭いので悩んだけど、まあ経験だし、
自宅前で違反を払うのは悔しいので不服を申し立ててみる事にしました。
*まずは職員にメールをして私が申請中だった事を証明できるものを請求。
彼らは古いメールを持っていないとの事。電話の記録はもちろんない。
でもこの担当者が取り繋いだだろうと言う人の名前を入手。
またしても”手伝えることがあったら協力する”との生返事。
*インターネットで検索すると色々な抗議文のお手本が出てくるので
それを元にお手紙を書きました。あくまで礼儀正しく、冷静に。
聞き出した担当者の名前も入れようかと思いましたが、無しにして、
最後にチクリとお役所の仕事が杜撰で遅いために
許可書の発行が間に合わなかったとしました。自分の事は棚に上げ〜。
証拠として申請中のメールのやり取りをプリントアウトして添付。
文章はこんな感じ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
To the Hearing Officer
I am writing this letter to protest the result of the Initial Review.
切符をもらった時の状況の説明を数行。
つまり自分は正しい、お役所の仕事が遅いとのまとめ。
Please reconsider your decision.
Respectfully submitted,
名前
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
*きちんと届いたか確認できるオプションをつけて手紙を郵送 。反応を待ちます。
前もって送った違反金の小切手は早々にしっかり引き落とされていました。
*再び忘れた頃に一通の手紙が届きます。またまた麦チョコ付きでどうぞ。
手紙にはたった1行。
"In the interests of justice the citation is dismissed."
サイテーションはdismiss=却下!やったー。
*さらにしばらくして払い戻しの小切手が届きました。
これで一件落着!
よく、駐車違反などで切られる切符をCitation・サイテーション、
スピード違反などは(speeding,traffic) ticket・チケットと呼んでいます。
だからなんとなく現行犯的で警察から直接もらうチケットの方が
罪が重いように感じていました。
でも調べて見たら、チケットは罰金を求めるもの、
サイテーションは裁判などの喚問を求めるもので、
どちらかというとチケットの方が軽い罪。
なお、交通違反はどれもサイテーションと呼ぶ事があるそうです。
自動車保険額などに影響を与える亊があるので、
納得いかない事にはきちんと対応した方がいいのでしょうね。
こうして日々戦っているアメリカ人は強い訳です。。。
は〜ぁ、疲れた。