印象的だった授業・・・Design Thinking・デザイン思考

Design Thinking・デザイン思考。

日本ではビジネスで耳にする事がある手法かもしれません。

スタンフォード大学のd.school・デザインスクールが率先して教えているもので、

平たく言うと、物をデザインする前に色々と検証を行うのが特徴。

平たくしすぎだとは思いますけど、そんなもんだとお考えください!

 

さて、そんな高度なデザイン思考ですが、

子供の学校の一保護者がd.schoolの先生だと言う事で

レクチャーを受ける機会に恵まれました。

 

事の発端は子供の学校が

17ミリオン(およそ19億円)の寄付を個人から受けて改修する事になったから。

これもすごい話です。

 

その方は、建築案等を練るためだけに

$25,000(280万円ほど)の補助金も出してくれました。

 

さあ、子供達の出番です。

学校はまずどんな学校にしたいか子供たちの意見を募集する事にしたのです。

放課後に希望者が集まり案を提出しました。

まずはd.schoolの先生が用意してくれた

デザインシンキング小学生バージョンのプロジェクト用紙に親子で案を書き出します。

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子供がデザイナー、親がインタビュアーという役割で

このデザインがどうしていいのか、どんなメリットがあるか、などなどなどなど

子供の考えを聞き出して諸々と書き出していきます。

これがかなりの項目数、書き出す量もたくさんあります。

 

先生はプロジェクターやタイマーを使い、

タイマー音に色々な面白い音を使い飽きさせない工夫をしながら進めていきます。

この先生は実は幼稚園から一緒の子のお父さん。

真面目な方で、かなり頑張って小学生用に準備して来てくれたのがわかります。

 

親がいるとは言え、相手は小学生。

プロジェクトに参加せず、遊び出す子供。

黙々とペンを取る大人や一緒に遊び出す親。

いつも通り現場はChaos・無秩序状態〜。

自分の子供は黙々とプロジェクトを進めていきましたが、

それでも一緒にやってかなり疲れる作業でした。

 

最後のページに子供が考える”ドリームスクール”の絵を描いたら、

ふんだんに用意されたカラフルな紙や工作道具を使って、模型を作って完了です。

最後の模型は校長先生等が参考にするために学校に置いて来ました。

 

うちの子の模型には広いランチタイムスペースと大きな遊び場があり、

長〜いジップラインが校舎から遊び場に直通していました。

危険すぎて実現は困難ですな。

〜現在は食事の場所が狭いため、ランチタイムを学年で分けて、

高学年は滑り台などの遊具の上で食べたりしてるのです。

これも日本じゃ考えられないですよね。学校のランチは外なのです。

 

色々な角度からデザインを検証する事によって、

当初の案よりも少しデザインが変わったりして、なるほど為になる機会でした。

 

さて、この17ミリオンプロジェクトはまだ進行中。

Magical Bridge Projectという、これまたこの学校の保護者が始めた

障害者でも一緒に遊べる遊具を設置する素敵なプロジェクトがあるのですが、

これも設置することが決まったようです。

 

工事すらまだ始まっていませんが、近年中に近況報告できる事を願ってます。

 

 

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